人参(高麗人参)と同じ特長を持つアガリクス 栽培は1回限りがベスト
2019年2月18日
執筆者:元井章智
NR(栄養情報担当者)・サプリメントアドバイザー、国際中医専門員
漢方の原料=生薬として使われる「人参(オタネニンジン、高麗人参)」について聞いたことありますか?
普段野菜で食べる人参(西洋人参)とは全くの別物で、「気」と補う生薬として多くの漢方薬に配合されています。
(人と同じような形をしていると言われています。言われてみるとそのような気がしますが、どうでしょうか?)
人参(高麗人参)には「地中の栄養素をたっぷりと吸い上げる」といった特長があり、栽培に何年かかったか=何年間、地中の栄養素を蓄えたかで3年根、6年
根などといった呼び方があります。
この人参と同じ「地中の栄養素をたっぷりと吸い上げる」といった特長がアガリクスにもあります。
そのため、栽培された土壌が肥えていると、栄養価の高いアガリクスに育ち、逆に、土地が痩せていると栄養価が低くなってしまいます。
(土壌が汚染されたところで栽培すると、有害物質を含んだアガリクスになります。以前、粗悪な中国産アガリクスで健康被害が報告されました。)
以前は一度キングアガリクスを露地栽培した農地は、10年間は休ませるといった方針を取っていました。その後、サンパウロ近郊の農場が手狭になり現在のマンチケーラ山地に農場を移転した時からは、常に栄養価の高いキングアガリクスをお届けするために「常に新しい農地を開墾して、一度栽培を行った農地は二度は使用しない」ことにいたしました。
(キングアガリクスの農場があるマンチケーラ山地。手つかずの大自然が残っているため、常に新しい農地を開墾してキングアガリクスを栽培しています)
もともと土壌の肥えているブラジルの農地を、常に新しく開墾して栽培されたキングアガリクスと、一般的な日本産のハウス栽培アガリクスの栄養価を比較したのグラフがこちらです。
その差は歴然で、特に日本人に不足しがちな栄養素であるカルシウムは26倍、銅は10倍、セレン2倍、鉄分は1.5倍と大きな違いがあります。
(ビタミンDの34倍は、日光を浴びて育ったかどうかによると考えられます。)
この、常に新しい農地を開墾して、1度しか農地を使わないこと、また無農薬栽培を徹底するために、私たち毎年1~2回ブラジルの農場視察を行っています。
(昨年は3月と9月、今年は3月下旬と10月を予定)
私たちがこだわりと栄養価がつまったキングアガリクスを、みなさまのご健康にお役立て頂ければ幸いです。
東栄新薬株式会社
株式会社ケーエーナチュラルフーズ 元井章智
PS.
今から20年以上前にキングアガリクスの露地栽培を始めた当初は、アガリクスに「地中の栄養素をたっぷりと吸い上げる」特長があることが分かっていませんでした。一度栽培した農地で翌年栽培しようとしてもキノコが出てこないので、欲張ると生えてこない「神の恵みを受けたキノコ」と考えられていたそうです。
執筆者プロフィール
元井章智
東栄新薬株式会社代表取締役社長
株式会社ケーエーナチュラルフーズ代表取締役社長
慶應義塾大学SFC研究所所員、東京薬科大学薬学部免疫学教室専攻
日本抗加齢医学会会員、NR(栄養情報担当者)・サプリメントアドバイザー、国際中医専門員