インフルエンザの時の食事

2019年2月21日

執筆者:五十川 智子

警報レベルでインフルエンザが流行っていますね。私も今月の頭に生まれて初めてかかりました。抗インフルエンザ薬のおかげで熱は病院に行った翌朝には下がりましたが、気が付くと脂汗を流しながらお手洗いの床で寝ていました。これにはかなりショックを受けまして、数日今後の人生設計について見直しました。

意外だったのは、熱が出た期間が短かったのに、体力の消耗が思いのほか激しかったことです。周りのインフルエンザにかかった人に聞いてみたところ、やはりそう感じている人が多いようですね。
職場復帰してからも食欲がなかなか出ず、頑張って食べてはいるものの力が出ない、胃腸の調子が戻らない・・・といった生活がしばらく続きました。体力のない子供やご高齢の方がかかってしまったら、大事になりかねないというのを実感しました。

今回は、かかってしまった時に少しでも体力を補えるように、インフルエンザの時の食事についてお伝えします。

インフルエンザの時の食事

 ①まず水分補給

インフルエンザにかかってしまった時に第一に気を付けるのは、水分補給です。発熱時には水分だけでなく塩分やミネラルも奪われ、下痢や嘔吐の時には他にも多くの栄養素が奪われます。脱水症状を起こさない為、意識して水分を摂取する事が大切です。
枕元にペットボトルの水やポカリスエットなどのスポーツ飲料水、経口補水液などを置いておくといいでしょう。

②胃腸に負担がかからないもの

高熱が出ると胃腸もダメージを受けるので、食欲がなくなります。胃腸に負担がかからない、消化のいいものを選んで食べましょう。
おかゆやおじや、うどん、野菜スープなどが、体も温まりますし、おすすめです。卵を入れるとタンパク質の補給にもなります。唐辛子や柚子胡椒などの調味料は、刺激となるので、治るまで我慢しましょう。

③果物でビタミン補給

更に食欲のない時は、果物が食べやすく、ビタミン類も摂れます。栄養面で一番おすすめなのはりんご(「1日1個のりんごは医者いらず」という諺があるくらいです)ですが、具合が悪い時に台所に立って包丁を使うのはかなり危険。簡単に食べられる、いちごやみかん、バナナなどを買っておくと便利です(喉が痛くてしみる場合は、柑橘系は避けてください)。

④まったく食べれない時は

「まったく食欲がなくて、何にも食べられない・・・。」という時に便利なのがドリンクタイプのゼリーです。喉が痛い時にもするする飲めますし、熱でほてった体に冷んやりとして、気持ちがいいものです(体が冷えるので、冷たくし過ぎないこと)。

また「甘いものならなんとか食べられるかも?」という人には、プリンや杏仁豆腐などの柔らかいもの、定番の桃缶も(高脂肪なものは胃腸に負担がかかるため、できるだけあっさりしたもの)。

私は熱が高くて何も食べれなかった時にはみかんとウィダーインゼリー、少し食欲が出てきてからは、卵入りうどんで乗り切りました。
食欲がある場合は、普通の食事で大丈夫です。ただあまりこってりしているものは止めておきましょう。

いちばん大切なこと

「栄養を摂らないと早く治らないから、頑張って食べなくちゃ!」と思って、無理して食べる必要はありません。

一番大切なのは安静にしていること。水分だけはしっかり摂って、食べられる時に食べられるものを食べてください

もちろん、水分さえ摂れない程症状がひどい、いつまで経っても何も食べられない、といった時は病院へ行ってくださいね。

無理は禁物

実際かかってみて初めて気付いたことですが、胃腸のダメージがことのほかひどいのですね。発症して2週間くらいは食欲が戻っても、お腹の調子が戻りませんでした。

インフルエンザに限らず、「この病気になった時はこの方法で治るから、こうしておけば大丈夫!」という自分なりの対処法がある方が多いのではないでしょうか(風邪の時はお風呂に入ってたくさん汗をかくなど)。私もあります。

困ったことにこれが、ある日全く効かなくなったりします。「これで治るはずなのに、おかしいな~。」ということが2~3回あって、やっと気付きます。「あ、私年取ったのね。」
原因が判明してよかったのですが、がっかり感は半端ありません。

残念なことに、人は毎年必ず年を取って行きます。ほんとに残念です。特に何もしていなければ、去年より今年の方が確実に体力は落ちているのです。

ですので過信せず、何か病気をした時は、症状が治まっても1週間くらいは
無理はせず、おとなしく生活するようにしてみてください(症状が治まったからと言って病院でもらった薬も途中で止めず、全部飲み切ること)。その後の体調に差が出ます。
その都度、きっちり治し切ることが大切です。

何十年も同じ体を使い続けているのですから、どこかしらガタが出て来るのは当たり前。調子がいま一つの時には、「今しんどいのね。休もうね。」と、できるだけ自分の体を労わってあげて、優しく付き合っていきましょう。

投稿者プロフィール

五十川 智子

栄養士

株式会社ケーエーナチュラルフーズ