アガリクスのエキス化製品について
2019年2月12日
執筆者:元井章智
NR(栄養情報担当者)・サプリメントアドバイザー、国際中医専門員
先日、お客様より「アガリクスは、有用成分をエキス化した製品の方がいいのではないか?」といったご質問を頂きました。
ちょうど、キングアガリクスの研究開発を20年以上行って頂いている東京薬科大学に、打ち合わせに行く機会があったので、この件を質問し、以下のような回答を頂きましたのでご紹介いたします。
1)アガリクスの主成分とされるβ-グルカンについて
基本的には、アガリクスの主成分とされているβ-グルカンは、キノコの細胞壁に含まれる成分です。そのため、熱抽出や化学処理を行っても全部は抽出することができず、絞りかすの部分にもかなりの量のβ-グルカンが残ってしまいます。
実際に、東京薬科大学で行った実験では、乾燥したアガリクスからβ-グルカンを熱水で抽出すると約1/3しか抽出できませんでした。その後、薬品を使って化学処理を行っても、最終的に約半分しか抽出することができない=絞りかすにβ-グルカンの約半分も残ってしまうといった結果となりました。
このことから、エキス化すると有効成分を十分に活用できないことが分かりました。
実際に、「エキス化したアガリクス製品には効果がなかった」と京都大学から論文が発表されています。
2)アガリクスの有用成分はβ-グルカンだけではない
アガリクスの有用成分は、β-グルカンだけではなく、ビタミンやミネラルも豊富に含み、その他「重合ポリフェノール」といった抽出が非常に難しい成分もあります。
また、まだ発見されていない未知の成分のあるかもしれないので、ある特定の成分のみを抽出するのではなく、アガリクス全部を使って製品化した方が理想的です。
乾燥アガリクスを100%で製品化したキングアガリクス100
キングアガリクスは、アガリクスの原産地ブラジルで露地栽培されています。
(ブラジルの大自然の中、露地栽培されたキングアガリクス)
苛酷な自然環境下を生き抜いた露地栽培アガリクスは、人工的な環境下で栽培されたハウス栽培アガリクスに比べるとサイズは非常に大きく育ち、β-グルカンの含有量はの1.5倍さらにビタミンDやカルシウム、銅、鉄分などを豊富に含みます。
(左:ハウス栽培アガリクス 右:露地栽培アガリクス)
この栄養価の豊富なキングアガリクスを原料として、上記のような最先端の研究結果を受けて乾燥キノコ100%そのままで製品化したのが【キングアガリクス100】です。
(乾燥したアガリクスをそのままで製品化)
最新研究に裏付けされたキングアガリクス100を、皆さまのご健康にお役立て頂ければ幸いです。
執筆者プロフィール
元井章智
東栄新薬株式会社代表取締役社長
株式会社ケーエーナチュラルフーズ代表取締役社長
慶應義塾大学SFC研究所所員、東京薬科大学薬学部免疫学教室専攻
日本抗加齢医学会会員、NR(栄養情報担当者)・サプリメントアドバイザー、国際中医専門員