なぜ、露地栽培したキングアガリクスはβ-グルカンを多く含むのか?

2018年12月25日

β-グルカン

執筆者:元井章智(NR・サプリメントアドバイザー)

アガリクスは【菌株、栽培条件や産地により、その特性や含有成分が異なる*】といった特長があり、露地栽培したキングアガリクスと、一般的なハウス栽培したアガリクスとでは主成分β-グルカンの含有量が大きく異なります。

*国立健康・栄養研究所HP【「健康食品」安全性・有効性情報】より抜粋

https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail75lite.html

実際に日本食品分析センターで分析したところ、露地栽培されたキングアガリクスは、人工的な環境下で栽培されたハウス栽培アガリクスに比べ、アガリクスの主成分であるβ-グルカンを1.5倍ほど多く含むことが確認されました。

β-グルカン

先日、キングアガリクスの研究でお世話になっている麻布大学名誉教授の堂ケ崎知格先生にお会いした際に、この含有量の違いについて教えて頂きました。堂ケ崎先生には今年(2018年)の9月にブラジルにあるキングアガリクスの農場視察も行っていただいています。

堂ケ崎先生のインタビュー

なぜ露地栽培アガリクスにはβ-グルカン含有量は多く含まれるのか?

アガリクスの主成分β-グルカンは、キノコの体を支える細胞壁に含まれる成分です。

β-グルカン

雨風などの影響を受ける苛酷な自然環境下で露地栽培は行われます。キノコ自体の体を支えるためにも細胞壁がしっかりとしている必要があることから、細胞壁に含まれるβ-グルカンの含有量も多くなると考えられます。

キングアガリクス

つまり、上の写真(露地栽培キングアガリクス)のようにアガリクスが地面から上に向かって自立するためには、体を支えるしっかりとした細胞壁(骨格)が必要となります。

露地栽培は雨風の影響を受けますし、何よりハウス栽培したアガリクスよりも非常に大きく育ちます。

キノコの比較

(左:ハウス栽培アガリクス  右:露地栽培アガリクス)

そのため大きな体が雨風に負けないよう自立するためには強い骨格(細胞壁)が必要となり、細胞壁に含まれる成分であるβ-グルカンの含有量も多くなります。

露地栽培とハウス栽培の主な違い

露地栽培されたキングアガリクスは、ハウス栽培されたアガリクスよりも、アガリクスの主成分であるβ-グルカンやビタミンDの含有量が異なることが分かっています。

β-グルカン

ビタミンD

このうち、ビタミンDの含有量の違いは、日光を浴びて栽培されているかどうかの違いによることが分かっています。

(アガリクスのハウス栽培は、日光を遮った暗所で行われます)

では、β-グルカン含有量の違いは?と常々思っていたのですが、今回、堂ケ崎先生に分かりやすく教えて頂くことで納得することができました。

1年の最後に、「なにごともしっかりとした説明・根拠があることで、より理解が深まり納得することができる」と改めて認識しました。来年以降もキングアガリクスの有用性をしっかりとした根拠に基づいてご紹介できるよう、研究開発を継続していきたいと思います。

投稿者プロフィール

社長

元井章智

東栄新薬株式会社代表取締役社長

株式会社ケーエーナチュラルフーズ代表取締役社長

慶應義塾大学SFC研究所所員、東京薬科大学薬学部免疫学教室専攻
日本抗加齢医学会会員、NR(栄養情報担当者)・サプリメントアドバイザー