【季節からみる薬膳の考え方~冬~】
2017年12月28日
今年も残すところ、3日となりましたが、
この時期は何かと忙しく、疲れを感じたり、体調を崩している方もいらっしゃるのでは?
年始は元気に年を迎えたいですね!
先週の薬膳教室で教わった、薬膳からみる冬の養生について紹介します。
皆様の元気に少しでもお役にたてればうれしいです♪
冬は寒気が活発になる季節です。
寒さから身体を守るとともに腎を補うことが大切です。
中医学で言う「腎」は、臓器をさすわけでなく、
人の成長、発育、生殖、老化と深く関係し、
親から受け継いだ命の根本を蓄えている場所ととらえます。
『腎』の働き
☆生命エネルギーの源を貯蔵し、成長、発育、生殖を管理します。
〈腎陽の主な症状〉手足の冷え、足腰に力が入いらない、不妊など
〈腎陰の主な症状〉めまい、耳なり、微熱、便秘、乾燥感など
☆肺と脾と協力して水分代謝を調節するリーダー的働きをしています。
〈主な症状〉尿の出が少ない、むくみなど
☆呼吸は肺と腎で行っていると考えられており、腎が体内の奥まで引き込むことによって正常な呼吸ができます。
〈主な症状〉呼吸が浅くなる、息切れ、上手に呼吸ができないなど
☆しまいこむ働きがあり、必要に応じてしまい、必要な時に排出します。
〈主な症状〉尿(頻尿)、便、胎児(流産)、月経血(不正出血)など
冬の寒気、寒邪の影響
寒気は身体を保護している気を傷つけ、悪寒、下痢、冷えなどの症状が現れやすくなります。
気血のめぐりに影響を与え、頭痛、身体の痛み、胃痛、腹痛などの痛みが出やすくなります。
栄養が身体に行きわたらず、筋、脈、関節などの痙攣や、足がつりやすくなります。
『腎』をととのえるためには??
☆冷やさない・・腹巻などをしてお腹を温める
☆疲れすぎないようにする・・睡眠を十分に取る
冬を元気に過ごすための薬膳のポイント&食材
☆身体を温める食事
鶏肉、羊肉、海老、ニラ、くるみ、生姜、ネギ、八角、シナモンなど
☆気血のめぐりをよくする食事
黒きくらげ、玉ねぎ、ニラ、そば、大根、三つ葉、柑橘系、八角、
かに(食べ過ぎは身体を冷やすので注意)など
☆気血を補う食事
米、黒米、山芋、じゃがいも、しいたけ、人参、小松菜、ほうれん草、鶏肉、牛肉、豚肉、
羊肉、牡蠣(オイスターソース)、くるみ、黒ごま、ナツメ、松の実など
☆腎を保養する食事
山芋、黒きくらげ、栗、豚肉、海老、黒ごま、クコの実など
※お刺身や果物など、生ものや冷たいものを食べるのは控えましょう。
食事以外に気をつけたいこと!!
☆早寝遅起き
身体にエネルギーを貯蔵する季節なので、心身ともに穏やかに過ごすことが大切です。
睡眠にはいろいろな説がありますが、教室では23時に熟睡していることが、健康を保つためには理想とされていると教わりました。(根拠までは伺うことができませんでしたが・・)
☆身体を温めること、冷やさない
冷えが身体に入り込まないように首元、足首、手首など保護することが大切です。
できることを一つでも生活に取り入れて元気に過ごしたいですね!
今年も1年、ありがとうございました。
来年も皆様の健康にお役立て頂ける情報を発信していきたいと思っています。
どうぞ宜しくお願いします。
ケーエーナチュラルフーズ 北原