日本抗加齢協会 第2回学術フォーラムに参加しました
2017年12月6~7日
執筆:元井章智
先日、大阪で開催された 日本抗加齢協会 第2会学術フォーラムに参加しました。
日本抗加齢協会は医師などの医療従事者が所属する日本抗加齢医学会の姉妹団体です。
日本抗加齢協会
予防医学に着目した産官学が連携した協会
予防医学に関連する企業が参加しています
(キングアガリクスのメーカー=東栄新薬も賛助会員として参加)
日本抗加齢医学会
予防医学に関連する医師をはじめとする医療従事者が所属(私も学会員です)
会員数は7,000人以上。一般的な学会は外科、内科、整形外科、眼科、皮膚科、美容外科など各診療科ごとの学会が多いのに対して、様々な診療科の医師などが横断的に参加しているといった特長を持つ学会。
学会の様子
一般的な学会は医師、薬剤師など医療関係者の発表が多いのに対し、今回は企業関係者の方の発表が多かったです。
主だったシンポジウムとしては以下があります
腸内細菌、フレイル・サルコペニア、環境とライフスタイル、機能性表示食品、見た目の健康とアンチエイジング、食品と健康、介護
講演に関しては医師をはじめ、コンピューターサイエンスの専門家、大手牛丼チェーンの方、住宅メーカーの方など、幅広い分野でご活躍されている方々が発表を行い、普段聞くことのないような話をうかがうことができました。
このコラムでは、中でも興味深かった【腸内細菌】、【フレイル・サルコペニア】に関する講演内容を簡単にご紹介いたします。
腸内細菌
【腸活戦略!2017】内藤裕二先生(京都府立医科大学消化器内科学)
最近、テレビの健康番組などで【腸内フローラ】といった言葉を良く耳にしますよね
最近の研究成果では、腸内フローラに関しては以下のようなことが分かってきたそうです。
1)日本人の腸内フローラ(腸内細菌の種類や構成比)は、他国の腸内フローラとは大きく異なる。そのため、海外での腸内フローラに関する研究内容が、日本人には当てはまらないことがある。
2)特定の種類の腸内細菌の有無で、抗がん剤(免疫チェックポイント阻害剤)の効果が異なる。
3)歯周病菌が多いと大腸がんの発生頻度が高くなる。
講演を聞いて
3)の歯周病菌と癌の関係についてはアメリカの学会で聞いたことがありましたが
1)、2)に関してはこれまで聞いたことがなく非常に勉強になりました。
演者の内藤先生のお話が非常に解りやすく、他にも若年男性の31.3%が軟便を訴えている(私自身もそうでした)といった内容にも興味がありました。
さっそく、内藤先生がご執筆された書籍【人生を変える賢い腸のつくり方~ココロまで整える腸内フローラ活用術】を購入しましたので、今後勉強しようと思います。
フレイル・サルコペニア
【フレイル・サルコペニア診療・研究のOVERVIEW】
新村健先生(兵庫医科大学内科学総合診療科)
【フレイル・サルコペニア】ともに、ここ2~3年学会でよく耳にするようになりましたが、以下のような意味があります
フレイル
加齢に伴う様々な能力の低下によって健康障害を引き起こしやすい状態
身体的な側面のみでなく、心理的なものも含める
サルコペニア
フレイルのうち、筋力の低下などによる身体的なもの
例:筋力の低下により、日常生活に支障があるような状態
50歳を超えると1年に1~2%筋肉量が減少していくため、適度な運動、栄養素(ビタミンDやアミノ酸など)を取り入れていく必要がある。
サルコペニアの簡単な目安として、
太ももを両手で持ってみて、手が回り隙間があるような状態だとサルコペニアが疑われるそうです。
講演中を聞いて
サルコペニアの簡単な目安(両手で太ももが回るか)を聞いて、さっそくやってみました。
しかし、
間違えてふくらはぎに手を回してしまい、ちょうど手が回ったので「まさか、サルコペニア?」と、ちょっとあせりしました。
その後、キョロキョロ周りを見回したところ、他の方々は太ももに手を回しているのを見て、間違いに気づき、ホッとしながらも少し恥ずかしい気になりました。
まとめ
今回、ご紹介した腸内細菌やフレイル・サルコペニアの他にも
●笑顔をつくることでポジティブになる(作り笑いでもOK)
●見た目の健康=全身的な健康の目安
●味噌汁が体重増加を抑制する
●スペアミントで認知機能を改善
といった様々な演題を聞くことができ、非常に実りの多い学会でした。
どれもすぐに始められることばかりですので
さっそく、日々の生活に取り入れていこうと思います
東栄新薬株式会社
株式会社ケーエーナチュラルフーズ
元井章智
PS.
最近、何をやろうとしてたかを忘れることがあるので、スペアミントのサプリを
講演中にインターネット販売で購入しました。
かなり効果に期待しています。
投稿者プロフィール
元井章智
東栄新薬株式会社代表取締役社長
株式会社ケーエーナチュラルフーズ代表取締役社長
慶應義塾大学SFC研究所所員、東京薬科大学薬学部免疫学教室専攻
日本抗加齢医学会会員、NR(栄養情報担当者)・サプリメントアドバイザー