夏の疲れたお肌を元気に!秋の美肌を目指す薬膳講座に参加してきました
2017年9月7日
2017年8月27日(日)
日本成人病予防協会後援
「美リズム倶楽部」第1回イベント
美リズムをつくる食
【夏の疲れたお肌を元気に!秋の美肌を目指す薬膳講座】に参加してきました。
FOOD and LIFE 講師:小林 優子先生から
薬膳について、中医学に基づく秋の過ごし方をお話しいただきました。
薬膳とは?
薬膳のイメージは、特別な食材を使った、身体にとても良い料理と思っていました。
薬膳は中医学をベースにし、
栄養学のように食材に含まれる栄養素が科学的にどのような作用を及ぼすかなど考えず、
食材自体が持っている働きを組み合わせて作る、身体に効果をもたらす料理です。
薬膳には、3つの目標があります。
- 美味しい事が大前提
- 身近な食材を使うこと
- 毎日続けることができること
なんだか特別な料理だと思っていましたが、
身近な料理で自分の生活にも取り入れたいと思いました。
中医学とは?
中医学とは、4,000年以上長い歴史に裏付けされた中国の伝統医学です。
病気と人を診る医学で、治療には、薬として漢方薬、食事としては薬膳などを使います。
薬膳は、食材の働きを理解し有効に利用し、身体の根本を改善し、
健康、美容、季節を元気に過ごすことを目的にしています。
日本は温帯に位置しており、春夏秋冬の四季という季節のリズムの沿って生活しています。
二十四節季を意識した四季に応じた食事をすることで、健康を手に入れることができます。
暦の上では、立秋から立冬までの間を秋。
まだ、暑い日がありますがすでに秋を迎えています。
秋を元気に過ごす秘訣
秋の特徴
自律神経が副交感神経優位から交感神経優位にシフトしていきます。
夏から秋にかけては、日照時間が短くなるため、食欲の調整に関わる
セロトニンという神経伝達物質が減少するため、秋になると食欲が増します。
また、朝晩の冷え込みも強くなるため、夏に盛んに行われていた皮膚呼吸による
水分や老廃物の代謝が少なくなります。その結果、気管に負担がかかるため、
鼻やのどに不快な症状が現れやすくなります。
さらに、乾燥した空気が全身に乾燥のダメージを与えます。
秋に起こりやすい症状チェック
あなたはいくつあてはまりますか?
- 肌の乾燥が気になる
- 肌のしわが気になる
- 唇の乾燥が気になる
- 髪の毛が乾燥しやすい
- フケが出やすい
- のどが痛い
- 鼻のトラブル(鼻づまり、乾燥)
- 目の乾燥が気になる
- 咳が出やすい
- 便秘しやすい
- 声に力がない(よわよわしい声)
これらの症状は、身体の中の水分が不足していることが原因。
秋の過ごし方のポイント
①肺の調子を整えて潤す食材を摂ること
【秋におすすめな肺を潤す食材】
白きくらげ、柿、梨、ブドウ、山芋、ユリ根、黒ゴマ、クコの実、イカ、豚肉、氷砂糖
杏仁、卵、トマト、アスパラガス、松の実、銀杏など
※山芋は、皮をむかないで調理することがポイント
【肌をきれいにする食材】
白きくらげ、松の実、はと麦、真珠の粉など
※むくみやすい体質の人は、潤す食材の摂りすぎには注意が必要。
ジャスミン茶など、身体のめぐりをよくするものと一緒に摂ると良い。
②消化を整えること
夏に冷たいものを摂りすぎで消化が弱っていると、潤いの多いものを食べても
吸収できず、夏の疲れが残っている場合は、消化を整えることも重要です。
【消化をよくする食材】
山芋、里芋、人参、キャベツ、かぼちゃ、キノコ類、カブ、ブロッコリー、くるみ
鶏肉、はと麦、ナツメなど
③調理のポイント
酸味と甘みを上手に使うことで、潤いと水分の吸収をアップ
薬膳料理は、すぐ食べて身体が変化するものもありますが、
コツコツ続けることが大切!
健康な身体は簡単には手に入らない!
自分の身体と向き合い、自分に必要な食べ物を毎日コツコツ食べることで
健康を手に入れることはできると実感!
今回、お話しを伺った小林先生も、じんましんや月経痛改善から
薬膳を取り入れたことで、元気を取り戻したとのこと!
本当にわかりやすく、薬膳についてもっと勉強をしていきたいと思う講座でした。
次回は、そこで教わったお肌が潤う薬膳スイ―ツレシピをお届けします。
ケーエーナチュラルフーズ 北原