β-グルカン(多糖類)を摂ると糖尿病になる?
2015年12月17日
執筆:元井章智
アガリクスの主成分として
多糖類に分類されるβ(ベータ)-グルカンといわれる成分があります
【多糖類】という、その名前から
ときどきアガリクスを飲まれているお客様から
「β(ベータ)-グルカンを摂ると糖尿病になるの?」
といった質問を頂きます。
今回は、この質問に関して
私たちのキングアガリクスの研究をして頂いている
東京薬科大学免疫学教室の山中大輔先生に質問した内容をご紹介いたします。
β(ベータ)-グルカンを摂ると糖尿病になるの?
【糖】とは,身近なものでは、コーヒーに入れる「お砂糖」や、
小中学校で習う、ヨウ素デンプン反応の「デンプン」も含まれます。
これらはヒトの体内で消化されて栄養になり
基本的には「グルコース」(ブドウ糖)の形で、
我々が活動するためのエネルギーとなっています。
「βグルカン」と呼ばれる、デンプンの親せきのような糖は、
ヒトの体内では消化されない、食物繊維の区分になります。
コンニャクの「マンナン」に近いものかもしれません。
マンナンは、ダイエットで有名ですね。
(*マンナンライフのコンニャク畑 同社HPより)
これも同じ糖ですが、体内では分解されないと言われています。
本題の糖尿病に関してですが
βグルカンは基本的にヒトの体内では分解できないと言われていますので、
構成単糖であるグルコース(ブドウ糖)にはなりません。
従ってβグルカンの摂取で直接糖尿病に繋がることは無いと考えられます。
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以上、非常に解りやすく教えて頂きました。
【まとめ】
【糖】という言葉を見ると
すぐに甘い砂糖をイメージして
そこから糖尿病までイメージが膨らんでしまいますが
多糖類であるβ-グルカンは、
体内ではグルコースには分解されないので
血糖値には悪い影響を及ぼさないと考えられます
株式会社ケーエーナチュラルフーズ
東栄新薬株式会社
元井章智
PS.
キングアガリクスには
ハウス栽培アガリクスに比べて1.5倍のβ-グルカンが含まれます。
投稿者プロフィール
元井章智
東栄新薬株式会社代表取締役社長
株式会社ケーエーナチュラルフーズ代表取締役社長
慶應義塾大学SFC研究所所員、東京薬科大学薬学部免疫学教室専攻
日本抗加齢医学会会員、NR(栄養情報担当者)・サプリメントアドバイザー