日本抗加齢医学会に参加しました
2016年6月13日
執筆:元井章智
先週末(6月10~12日)、パシフィコ横浜で開催された
第16回日本抗加齢医学会総会に参加して来ました。
日本抗加齢医学会は医師、薬剤師をはじめ、
様々な分野の専門家が、アンチエイジング=抗加齢に関する
最新の情報を紹介、共有する学会で
現在8,000人以上の専門家が会員登録している
非常に活気のある学会です。
年に1回総会が開催され
最新のアンチエイジングに関する情報が勉強できるので
私は3年前から継続して参加しています。
今回の学会でも、健康に役立ついろいろなことを学んできましたが
アンチエイジングの基本として繰り返し紹介されていたのが
以下の内容になります。
1)適切な食事
2)運動
3)「ごきげん」でいること
以下、簡単にご紹介します
1)適切な食事
基本的なこととして栄養バランスの整った食事を摂ることは重要です
アンチエイジングを目的として、さらに一歩踏み込んで食生活を改善するには
栄養バランスが整った状態で
摂取するカロリーを、必要とされるカロリー摂取量の70%程度に制限します。
カロリー制限(カロリー リストリクション)することで
全身のアンチエイジング効果が期待されます。
昔から、「腹8分目」とよく言われますが、
まさにその通りで
お腹いっぱい食事を食べるよりも
「腹8分目」にとどめておきましょう。
2)運動
運動も適切な食事同様、よく言われることですが
運動によって、身体がを鍛えられることはもちろん
最近では、
気分が好転する
抗うつ、抗不安、抗認知症効果が期待される
なと、精神的な効果も期待されることが解ってきました。
ストレッチによって
自律神経の調整作用、リラックス効果、
動脈硬化の改善、気分が好転、鎮痛効果
があることが解ってきています。
3)「ごきげん」でいること
当学会の理事長である坪田先生が、一般の方にもわかりやすく紹介するために
医学的な言葉ではなく、あえて一般的な「ごきげん」といった表現をされています
最近ではアメリカのハーバード大学でも
健康とハピネス(幸福=ごきげん)に関する研究が行われるなど
海外では非常に注目されています。
実際に私が昨年参加した、アメリカの統合腫瘍協会でも
「マインドフルネス」という言葉が、さかんに紹介されていました。
坪田先生の研究室では
ごきげんな状態のマウス(ネズミ)*は
不機嫌なマウスに比べて
ドライアイが改善したという研究結果が出ているそうです
*ごきげんなマウス=他のマウスと一緒に、オモチャのある部屋で飼育されたマウス
不機嫌なマウス=一匹だけで何もない部屋で飼育されたマウス
また、ヒトにおける効果として
瞑想によって、腰痛が改善したといった報告もあるそうです。
まとめ
アンチエイジングにつながる3つの要素
1)適切な食事
2)運動
3)「ごきげん」でいること
をご紹介いたしました。
次週6月20日は、具体的な運動の仕方などをご紹介します
投稿者プロフィール
元井章智
東栄新薬株式会社代表取締役社長
株式会社ケーエーナチュラルフーズ代表取締役社長
慶應義塾大学SFC研究所所員、東京薬科大学薬学部免疫学教室専攻
日本抗加齢医学会会員、NR(栄養情報担当者)・サプリメントアドバイザー
PS.
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