未病チェックしてみましょう!

2018年3月26日

チェックシート

先日参加した日本抗加齢医学会の講習会で、【未病の漢方治療】といった講演がありました。

最近では、神奈川県が黒岩知事の下『未病(みびょう)』の改善に県単位で取り組みを開始したり、テレビなどで『未病』といった言葉を耳にする機会が増えてきました。

今回のコラムでは、そもそも未病とはどのような状態なのか?どのような治療法があるのか?といった内容をご紹介いたします。

そもそも【未病(みびょう)】とは?

県として【未病】の啓発活動に力を入れている神奈川県のホームページ【http://www.pref.kanagawa.jp/policies/touch/16/】では、未病とは以下のように紹介されています。

人間の体の状態は「ここまでが健康、ここからが病気」と明確に区別できるものではありません。そしてこの健康と病気の間を連続的に変化する状態を「未病」と言います。

病気になってから病院に行くのではなく、その前に「未病」を改善することで病気自体を防ぐことが大切

(ホームページより抜粋)

 上の内容をイメージで表すと以下になります

「健康」と「病気」がはっきり区別されているイメージ画像

上の図のように、「ここまでが健康、ここから病気」とはっきり区別できるものではなく

「健康」と「病気」があいまいで、その部分が「未病」になっているイメージ画像

このように健康と病気の間にあるグレーの状態を「未病」としてとらえます

「未病」の状態で早期に治療を行い、病気にならないようにすることが大切

この「未病」という考え方、もともとは漢方・中医学の概念で、中国には以下のような言葉があります。

 「上工は未病を治し、已病(いびょう)を治さず」

名医は已病(すでに病気になってしまっている状態)を治すのではなく、未病(病気になる前の状態)を治してしまい、そもそも病気にならないようにする

(中国最古の医学書「黄帝内経」)

この「黄帝内経」は2000年以上も前に書かれた医学書ですが、その当時から、未病を治すという認識があったことになります。

未病の治療

では、この未病を治療するにはどうすればいいのか?

病気になってから治療する西洋医学(一般的な保険診療)は、この予防医学分野は苦手(一部、ワクチン接種などがありますが)で、この分野で力を発揮するのが漢方医学(中医学)です。

具体的に漢方医学では、以下のような状態も治療対象としています。

  • 疲れやすい、朝起きづらい(気虚)
  • いらいらしやすい(気逆)
  • 月曜日がつらい、のどが詰まる感じ(気うつ)
  • 月経痛、月経時の腰痛(瘀(お)血)
  • 爪が割れやすい(血虚)
  • 雨が降ると頭が重い(水毒)
  • 腰が重い、目が疲れやすい(腎虚)

( )内は典型的な証=患者の状態

実際の治療では、経験を積んだ漢方医が診断し、生活指導や漢方薬を処方しますが、いきなり漢方医に相談するのはハードルが高いかと思われます。そこで演者の渡辺先生が監修したのが以下の簡単な未病チェックシートです。

未病チェックシート

http://me-byo.com/

5分ほどでチェックでき、ご自身の体質(タイプ)、おすすめの食材などが紹介されます。まずはご自分の状態をチェックして頂き、漢方医学を身近に感じるきっかけにしてはいかがでしょうか。

講演を聞いて

私自身、2年ほど前から東京薬科大学の中医学(漢方)講座を受講していますので、非常に興味深く講義を聴きました。

『上工は未病を治し、已病(いびょう)を治さず』(中国最古の医学書「黄帝内経」)

講義でも紹介されていたこの言葉は、現在の【予防医学】といった考えにも通じるもので、最近では【養生訓】として耳にする機会が増えてきています。

今回の講義は、医療としての未病対策といった内容でしたが、根本的な未病対策としては、栄養バランスの取れた食事、適度な運動や睡眠、ストレス対策などが挙げられます。

そして、健康食品・サプリメントの摂取も未病対策としては一つの柱になっているのではないかと思います。

海外ではサプリメントを予防医学に積極的に利用することで、医療費の軽減につながったといった報告もされています。例として、アメリカではビタミンDとカルシウムを一緒に摂ることで、5年間で161億ドル(1ドル110円換算で1兆7710億円)の医療費削減効果が確認されています。

私たちの扱うアガリクスが、予防医学の分野でも広く活用されるよう、今後もさらなる裏付けデータの集積に注力していこうと思います。

東栄新薬株式会社

株式会社ケーエーナチュラルフーズ

元井章智

*今回のコラムは 慶應義塾大学 渡辺賢治先生の講演

漢方とアンチエイジング「未病の漢方治療」の内容を参考にしました。

PS.

実際に、未病チェックシートをやってみました。

約20項目の質問に答え、4~5分かかりました。

結果は、【水毒】

以下のような説明が出てきました。

水毒(すいどく)とは、水の量が過剰である、偏在している病態のことで、水の偏在を修正する事が重要です。

適度な運動をして、水の偏在を修正する食材を食べるように心がけましょう。また水毒証では二次的に身体が冷える事があります。逆に冷える事によって二次的に水毒証になる事もあります。その場合には身体を温めるよう心がけましょう。

おすすめ食材

たまねぎ、からし菜、小豆、そら豆、春菊、冬瓜

執筆者プロフィール

社長

元井章智

東栄新薬株式会社代表取締役社長

株式会社ケーエーナチュラルフーズ代表取締役社長

慶應義塾大学SFC研究所所員、東京薬科大学薬学部免疫学教室専攻
日本抗加齢医学会会員、NR(栄養情報担当者)・サプリメントアドバイザー