ヨガ教室で習ったこと~アメリカのがん統合医療で普及してきている理由~

2018年3月5日

ヨガ

先日、初めてヨガ教室に行ってきました。

これまでヨガというと、もともとは「体が柔らかくなる」といった典型的なイメージしかありませんでした。しかし、海外のがん統合医療に関する学会では、がんそのものに対する効果ではなく、ヨガはがんと闘う肉体的、精神的サポートとして活用されてきていることを知り興味自体は持っていました。

きっかけは、昨年末に久しぶりに再会した中学、高校時代の友人の誘いで、同級生3人で参加してみることにしました。

会場は先生のご自宅です。持参したトレーニングウェアに着替え、ジムなどで時々みかける「ヨガマット」を広げて開始時間まで今回参加した動機などについて少し雑談をしました。

雑談中、心の中は初めての体験への期待感と、「痛くないのか?」「本当に効果があるのか?」といった不安が入り混じっています。

先生含めて6人のうち、私たち3人が初心者なのと、デスクワークによる肩こりがある人が多かったので、ヨガの基本から肩こり対策をメインに簡単なメニューにしていただきました。

ここからは今回習った、ヨガの基本と、呼吸法、肩こりにオススメのポーズ(ストレッチ)をご紹介します。呼吸法と、肩こりにオススメのポーズはすぐにできますので、ぜひこのコラムを読みながら実践してみてください。

ヨガの基本

実際に体を動かす前にまず、ヨガの基本的なポイントとして、以下の3点を教えていただきました

  • 呼吸を意識する
  • 伸ばしている体の場所に意識を集中する
  • 他人との比較ではなく、自分がどう変わるといった視点を持つ

どれもすぐになんとなく理解できましたが、【他人との比較ではなく、自分がどう変わるといった視点を持つ】に関しては終わった後に、より深く理解することができましたので後ほどご紹介します。

ヨガの呼吸法

3つのポイントを理解した上で、実際に、呼吸法から教えていただきました

呼吸法

姿勢を正して、背筋を伸ばして座ります

(背筋を伸ばすときは頭のてっぺん(頭頂部)が真上に引っ張られるイメージ)

そして、目を閉じてゆっくりとした腹式呼吸を行います

息を吸うときは、おなかを膨らませてゆっくりと大きく吸い込みます

吐くときは、逆におなかをヘコませながら鼻からゆっくりと吐き出します。

この呼吸を何分間か行うだけでも、リラックスした気分になりました

(以前、学会で体験したマインドフルネスに似ています)

*学会で体験したマインドフルネスについてはこちら↓

マインドフルネス(瞑想)を体験してみました

ヨガのポーズ

呼吸法をしばらく行った後、実際にヨガのポーズをいくつか教えていただきました。

実際に習ったポーズ

犬のポーズ

(犬のポーズ)

木のポーズ

(木のポーズ)

ここでは、すぐにできる肩コリに効くポーズ=ストレッチ(といっても指と腕だけですが)に絞ってご紹介します。

肩コリに効くポーズ

ストレッチをする前に、まず肩こりの原因について確認しましょう

最近の肩こりの原因としては、デスクワークやスマホの操作などが多いそうです。

以下のイメージです

1.スマホやパソコンの細かい動作に伴う手指の筋の緊張

2.腕から肩にこわばりが広がっていく

3.前かがみで肩をすくめた姿勢を長時間とる

4.肩や首のコリにつながる

そのため、1と2の手指と腕を伸ばすことが肩コリの解消・予防につながるそうです

それでは実際にやってみましょう

  • まず、片方の腕を肘と手の甲を下にして前に出します

腕

(肘はすこし緩むくらいです)

  • もう片方の手を下から回して、親指をつかみます
  • 親指を手前に引っ張ります
  • 親指の付け根を中心に前腕部の筋が伸びていればOKです

腕

(余裕があれば、少し手前にねじりながら引っ張ってください)

この際に、注意点が2点

  • あまり無理をせず痛気持ちいい程度にしてください
  • 腹式呼吸を行い、伸びているところ(親指の付け根)に意識を集中してください

1~2分ほど行うと、手の血流が改善して温かく感じられるかと思います。また、意識を腹式呼吸とストレッチしているところに集中することで、リラックスでき、イライラしているときは少し落ち着くなどストレス緩和効果もなんとなくご実感いただけるかと思います。

ヨガのレッスンを体験して

まず、「百聞は一見にしかず」何事も体験してみることだなと改めて実感しました。

ヨガに関しては、アメリカなど海外のがん統合医療の現場では数年前から積極的に取り入れられています。これまで興味はありましたが、実際にやってみることで自分なりにいろいろと感じることができました。

今回習った呼吸法とストレッチはすぐにできますし、日常生活に積極的に取り入れていきたいと思います。

アメリカのがん統合医療の現場でヨガなどが普及している理由

冒頭でもご紹介したヨガの基本ポイント「人との比較ではなく、自分がどう変わるといった視点を持つ」について

他の人よりも体が固い、柔らかいといったことを比較することではなく、ヨガを行う前後で自分自身の外面と内面がどう変わるか(少し体が柔らかくなったといったこと以外にも、精神的に落ち着くことができたなど)をポイントにした方がいいと、レッスンの前後で言われました。

「自分自身がどう変わるか」や「外面のみでなく内面にも着目している」ことが、アメリカのがん統合医療の分野でヨガが普及してきているポイントだと感じました。

以下がその理由です

「自分自身がどう変わるか」

一般論や他者との比較ではなく、患者さん本人がどのように感じるかを重視する点が、患者さん中心のチーム医療を行うアメリカのがん統合医療の理念に合っている。

「外面のみでなく内面にも着目している」

がん治療の現場はどうしても腫瘍のサイズや、マーカーなどの数値に注意が行きがちで、日本国内のがん治療は、それらの外からわかる数値をどのように改善するかが治療の目標とされています。一方、海外では、数値の改善の他にも、疲労感やストレス管理、精神的なサポートなど患者さんのQOL(Quality of Life=生活の質)を内面からささえる補完医療が広く普及しています。

今回のコラムでご紹介したヨガの呼吸法やストレッチの他にも、「自分自身がどう変わるか」や「外面のみでなく内面にも着目している」といった視点も日々の生活に取り入れていただければと思います。

執筆者プロフィール

社長

元井章智

東栄新薬株式会社代表取締役社長

株式会社ケーエーナチュラルフーズ代表取締役社長

慶應義塾大学SFC研究所所員、東京薬科大学薬学部免疫学教室専攻
日本抗加齢医学会会員、NR(栄養情報担当者)・サプリメントアドバイザー