【ガンの予防と養生】中医学養生セミナーに参加しました

2017年11月6日

漢方

先週末(11月3日)に漢方薬局が主催している中医学(漢方医学)に関するセミナーに参加してきました。

参加したきっかけは、主に以下の2点です。

1)私自身が中医学に興味を持っていて、いろいろな先生の講演を聴きたい。(現在、東京薬科大学の中医学講座「上級編」に通っています)

2)中医学の概念は、大まかに理解できるようになってきましたが、実際に【がん】などの特定の疾患の予防、治療にどのように中医学が活用されているかを知りたかった。

そして、特に興味があったのは

がんに対して中医学(漢方)がどのように活用されているのか?

がんの3大療法(手術、抗がん剤、放射線療法)に対する位置づけ

といった部分です。

セミナー会場の様子

当日は、天気もよくポカポカした陽気の中、5分前に会場に到着。

受付を済ませセミナー会場に入ると、椅子の席が50席ほどあり、後ろの方はほとんど席が埋まっていました。

どこに座ろうかとちょっと考えましたが、前の席との間隔が少し狭そうなので、結局一番前の席に座りました

セミナー開始時には会場内の50席は、ほぼ満席でお客さんのほとんど(90%くらい)は女性でした。

セミナーは

第一部【中医養生の考え方】 高橋楊子(中国名 楊敏)先生

第二部【中医学の可能性について】

●末期がんの養生と治療 王全新先生

●抗がん剤の副作用軽減 曹雷先生

の2部構成になっていて、どちらも非常に解りやすい内容でした

今回のコラムでは

第一部【中医養生の考え方】の前半部分

「養生と治未病」と「気・血・水」についてご紹介し、

次週以降のコラムでそれぞれの症状に対するオススメの食材と

「がんを予防するために」をご紹介いたします。

中医養生の考え方

講師 高橋楊子(中国名 楊敏)先生

1.「養生」と「治未病」

「養生」とは生命力・自然治癒力を培うこと

「未病(みびょう)」とは、健康ではないけれども、未だ病気までなっていない状態

「治未病」とは病気になる前に未病の時点で治す予防医療のこと

「治未病」といった考えは、約2千年前の中国最古に医学書「黄帝内経(こうていだいけい)」に出てきます。

そして、予防治療のカギは以下のように強調されています

「正気(自然治癒力・免疫力)」を培って、「邪気(病原菌、ウィルス、発がん因子など)」を排除する

現在、日本人の約2人に1人ががんになるといった状況で、中医学の養生法ががんの予防治療、再発予防に役立つと考えられます。

2.食養生と「治未病」

薬膳

「医食同源」といった言葉が表すように、毎日の食事は気・血・水を充実させ、巡らせることで免疫力を高め、病気を予防・治療するためには非常に重要です。

気・血・水とは?

気血水

中医学の基本概念で、生命活動に必要な3つの要素です。「気」とはエネルギー、「血」は血液、「水」は体液のことを表し、気・血・水のどれかが不足したり、流れが滞ってしまうと免疫力が低下し、体調不良につながります。

気・血が不足=気血両虚(きけつりょうきょ)

胸が苦しい

代表的な症状

疲れやすい、無力感、めまい、立ちくらみ、風邪を引きやすい、動悸、息切れ、冷え症、食欲減退、下痢軟便、夜間頻尿、皮膚の乾燥感、舌の色が淡いなど

水(陰液)が不足=陰虚(いんきょ)

のぼぜ

代表的な症状

痩せ型、微熱が出やすい、のぼせ、ほてり、空ぜき、便秘、口が渇く、寝汗を良くかく、熟睡できない、舌の色が赤いなど

気・血の巡りが悪い=気滞血瘀(きたいけつお)

イライラ

代表的な症状

イライラ感、怒りっぽい、不安、憂うつ、頭痛、肩こり、のどの不快感、動悸、不整脈、ゲップが出やすい、下痢を便秘を繰り返す、顔や唇の色が暗い、舌の両側が赤い、舌の裏の静脈が張っているなど

*中医学では、のどが詰まった感じを「梅核気(ばいかくき)」梅の種がのどにひっかかった感じと表現したりします

水の巡りが悪い=痰湿(たんしつ)

浮腫み

代表的な症状

水太り、むくみ、肌が油っぽい、にきびや吹き出物ができやすい、頭と体が重だるい、吐き気やめまい、下痢、軟便、体脂肪率が高い、血中のコレステロール、中性脂肪が高い、舌にべとべとした厚い苔がみられるなど

講演を聞いて

1、「養生」と「治未病」では

「未病」の段階で治すといった予防医学の考え方

●予防医学のカギは

正気(免疫力)を高めて、邪気(病原菌やウィルス、がん細胞)を排除すること

といった内容でした

2、「食養生と治未病」「気・血・水」について

●中医学の基本概念である気・血・水について

●気・血・水が不足したり、流れが滞ってしまうことで

免疫力の低下や様々な体調不良を引き起こす

●「医食同源」といった言葉があるように、毎日の食事=食養生が大切

といった内容でした

今回のセミナーは

中医学の基本概念について学び直す非常にいい機会になりました

中医学の「未病」をイメージで表すと以下のようになるかと思います

未病

健康=白、未病=グレー、病気=黒

未病(グレー)の状態から、病気(黒)にならないように

健康(白)に戻す「治未病」といった考えは

予防医学において非常に重要だと思います

そして、予防医学のカギとなる

「免疫力を高めて、病原菌、がん細胞を排除する」といった考え方も

統合医療に関する国際学会などでは、広く認知されている考え方です

次回のコラムでは

免疫力を高めるために気・血・水を補い、巡りを良くする食材についてご紹介いたします

東栄新薬株式会社

株式会社ケーエーナチュラルフーズ

元井章智

PS.

昨年、私がアメリカ自然療法医学会に参加して得た情報を

ハンドブック【アメリカでがん治療に推奨されている食事とサプリメント】

としてまとめました。

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