「糖質」「食物線維」の種類と特性について

2017年9月11日

炭水化物

先週のコラム【「糖分を控えましょう」の【糖】って甘いもの?】では

【糖質】と【食物繊維】の基本情報についてご紹介しました。

今週は糖質と食物繊維について、もう少し掘り下げてご紹介したいと思います。

「糖質」「食物線維」の種類と特性について

糖質は、糖と糖との結合の数によって、大きく「単糖類」「少糖類」「多糖類」の3種類に分類されます。食物繊維は、水に溶けないか溶けるかで、大きく「不溶性食物繊維」「水溶性食物繊維」の2種類に分類されます。

糖の分類

糖質について

単糖類

単糖

(果物に含まれるフルクトース=果糖)

「単糖類」は糖質として最小の単位で、1個の糖のみです。一般に甘みがあり、水によく溶けます。栄養として重要な単糖類では、「グルコース(ブドウ糖)」「フルクトース(果糖)」「ガラクトース」などがあります。

また、これらの化学構造の一部が変化したものを「単糖類の誘導体」といいます。例えばグルコースの一部が変化したものの一種に「糖アルコール」があり、虫歯予防甘味料や砂糖代替甘味料として使われる「キシリトール」などが含まれます。

ガム

少糖類

少糖類

(サトウキビに含まれるスクロース=ショ糖)

「少糖類」は、2個から10個の糖が結合したもので、結合した数により、二糖類、三糖類、四糖類…と分けられます。栄養として重要なのは二糖類(単糖が2個結合)で、「マルトース(麦芽糖)」「スクロース(ショ糖)」「ラクトース(乳糖)」などがあります。スクロース(ショ糖)は、砂糖の主成分です。

二糖類は消化され、単糖に分解されて体内に吸収されますが、三糖類以上には消化されないものが多く、「難消化性オリゴ糖」といわれます。消化されないためエネルギー源にはなりにくいですが、腸内細菌を増やして腸内環境を整えたり、虫歯を発生させにくくしたりなどの機能が注目されています。

多糖類

じゃがいも

(ジャガイモに含まれるデンプン)

「多糖類」は11個以上の多数の糖が結合したもので、「消化性多糖類」と「難消化性多糖類(つまり、食物繊維)」に分けられます。

消化性多糖類は、穀類や芋類、豆類になどに多く含まれ、エネルギー源として最も多く摂取されている「デンプン」をはじめ、「デキストリン」「グリコーゲン」などがあります。

食物繊維について

水に溶けない「不溶性食物繊維」と水に溶ける「水溶性食物繊維」は、溶解性・保水性・吸着性の違いから働きが異なってきますが、ともに小腸で消化されずに大腸に届き、それぞれに重要な生理機能を果たします。

不溶性食物繊維

キノコ

(キノコに含まれるβ-グルカン)

不溶性には、植物性食品に広く含まれ、最も多く食べられている「セルロース」をはじめ、キノコに含まれる「β-グルカン」、カニやエビなどの殻に含まれる「キチン・キトサン」などがあります。

水溶性食物繊維

こんにゃく

(コンニャクに含まれるグルコマンナン)

水溶性には、「海藻多糖類」をはじめ、熟した果実に多く含まれる「ぺクチン」や、こんにゃくに含まれる「グルコマンナン」などがあります。

糖質と食物繊維

先週、今週と2週間に渡って「糖質」「食物繊維」についてご紹介いたしました。

株式会社ケーエーナチュラルフーズ

東栄新薬株式会社

元井章智