「糖分を控えましょう」の【糖】って甘いもの?

2017年9月4日

糖分

「糖分を控えましょう」の糖って、

甘い物のこと? ご飯とかデンプン類のこと?

健康診断で「糖分を控えるように」と言われたら、標題のように、控えるものとして甘い物を思ったりご飯などを思ったりする方もいるのではないでしょうか。

生化学では、「糖」は「糖質」と同義語とされ、また「炭水化物」とも同義語として扱われることもあります。そして栄養学では、炭水化物から「食物繊維」を除いたものを糖質と呼びますが、糖質のみを炭水化物と呼ぶ人もいます。

炭水化物

このようにちょっとややこしい「糖」ですが、これらの状況を踏まえ、今回のコラムでは「糖=炭水化物=糖質+食物繊維」とし、その基礎知識をまとめました。

「糖質」、「食物繊維」はどのような栄養素?

栄養学では基本的に「糖質」と「食物繊維」を炭水化物と呼びます。炭水化物はタンパク質と脂質同様、三大栄養素です。これにビタミンとミネラルを加え五大栄養素としたり、糖質のみを炭水化物とし、食物繊維を別に数えて六大栄養素としたりする考え方もあります。

「糖質」とは?

糖質

身体の主要なエネルギー源

注意したい、摂取の過不足

まず「糖質」とはどんな栄養素でしょう。糖質は穀類、いも類、砂糖などの主成分で、身体の主要なエネルギー源です。炭素、酸素、水素が結合した化合物であり、体内で二酸化炭素と水素に分解され、1gあたり、4キロカロリーのエネルギーを発生します。

また糖質は、タンパク質と脂質を結合して細胞膜をつくる成分となったり、皮膚や筋肉などの結合組織や体液の中で細胞間の潤滑剤や保護剤として働いたりします。

糖質を摂り過ぎると、過剰分は脂肪に変換されてエネルギー貯蔵物質として貯め込まれます。そのため、肥満や生活習慣病を招く恐れがあります。

一方、不足が続くと、脂肪やタンパク質をエネルギー源としなければなりません。脂肪で補おうとすると血中に酸性物質が増えて酸欠症を引き起こし、また、タンパク質で補おうとするとタンパク質が形成できず筋力が低下します。

過不足いずれになっても、快適な生活が妨げられため、適切な摂取が重要なのはいうまでもないことです。

「食物繊維」とは?

食物繊維

糖質の一種ではあるが

消化分解されないもの

糖質は、その化学構造からいくつかの種類に分類されます。多糖類という種類の糖質には、ヒトの消化酵素では分解されないものがあります。これが食物繊維です。

昔から食べ物に含まれる繊維質が、便秘予防に効果があることは経験で知られていました。近年になってから、体内に吸収されない食物繊維にはさまざま生理作用があり、身体に有用な役割を果たしていることが解明され、2000年以降には、国も摂取基準を示すようになりました。

糖質の説明

糖質の量

今回のコラムでは、「糖質」と「食物繊維」の基礎情報をまとめました。

次週(9月11日)は「糖質」「食物繊維」それぞれについて

もう少し、詳しくご紹介いたします。

株式会社ケーエーナチュラルフーズ

東栄新薬株式会社

元井章智