がんと歯周病の関連性

2017年4月3日

歯周病

2月に開催されたアメリカ自然療法医の癌学会で

【がんと歯周病の関連性】といった講演がありましたのでご紹介いたします。

がんと歯周病の関連性

歯ブラシ

がんのリスクファクターとして、喫煙、肥満、糖尿病、運動不足などがあり、炎症や免疫に関連していると知られている。

局所的な炎症、歯の欠損を引き起こす進行した歯周病は、虫歯のみでなく全身状態に影響を与える可能性がある。

がんと歯周病に関する調査結果

調査結果

米国ハーバード大学公衆衛生学部で40~75歳の方を対象として、歯周病とがんとの関連性を調べた結果、以下のような報告が確認された。

歯周病は癌のリスクを13%高め、病気の進行によって歯の本数が少ない場合、がんのリスクは45%も高まる。

歯周病だとタバコを吸わなくても、タバコに関連した癌(肺がんなど)のリスクが33%高まり、歯周病が進行して歯が16本以下の場合は、17本以上に比べて2.5倍リスクが高まる。

歯周病は他にも膀胱がん、食道がん、頭頸部の癌など喫煙との関連性があるがんとの関連性が確認された。

一方、非喫煙者にも多いがんである、前立腺がん、大腸がん、メラノーマとの関連性はなかった。

その他のがんと歯周病に関する調査結果

歯周病の患者は致命的な癌の発症リスクが、歯周病ではないヒトに比べて55%高い。

中等度、重度の歯周病は口腔の癌による死亡リスクを2倍以上高める。

歯周病は肺がんに関するリスクを24%高める。

講演を聞いて

今まで、がんと歯周病との関連性については聞いたことがなかったので、非常に興味深い講演でした。

「歯周病になると、なぜ、タバコに関連するがんのリスクが高まるのか?」

については、まだはっきりとした原因は分かっていないようです。

食道がんでしたら歯周病菌を食事の時に飲み込むから?

と思ったりもしますが、膀胱がんなどはなぜなんでしょうね?

(そもそも「膀胱がんなどが喫煙との関連性がある」と言うこと自体知りませんでした。)

理由はどうあれ、がんと歯周病には関連性があるようですので

歯周病があったり、疑われるような人は早めに歯医者さんに行った方がよさそうですね。

帰国後、ちょうど会社で歯周病検診を薦めていたこともあり、

私自身も歯周病検診を受けましたが、結果は「問題なし」。

とりあえずは、ひと安心しましたが、今後は定期的に検診を受けようと思います。

歯周病

もうひとつ、講演で印象に残ったのが会場の雰囲気です。

演者が明るくテンションの高い先生で

講演前にはダンスミュージックがかかり

「Let’s Dance!!」の掛け声とともに会場内のドクター達が踊りはじめ

ダンス

(実際に踊っている会場内の様子)

歯周病に関する講演の最後も明るく

「Let’s go to dentist!! (歯医者に行こう!!)」

と締めくくられていました。

この学会は癌に関するシビアな内容の講演がほとんどですので、

自然と場の雰囲気は暗くなり、疲れもたまりやすくなってきます。

会場内の雰囲気を変えるため、あえてこのような趣向を取り入れているんだと思います。

(日本で同じことをやると間違いなく不謹慎だと怒られそうです)

実際に、この講演中はあまり疲れを感じずに

リラックスした雰囲気の中、集中して聞くことができました。

他にも、ジョークを言って会場の笑いをとることで注目を引く先生がいましたが

やっぱりアメリカ人はプレゼンテーションが上手いんだなーと感じました。

株式会社ケーエーナチュラルフーズ

東栄新薬株式会社

元井章智

*今回のコラムは

Lise Alschuler(リゼ アルシュラー)先生とTina Kaczor(ティナ カクゾール)先生の講演

【がんに対する自然療法:2016年に公開された研究のハイライト】

(Naturopathic Oncology: Highlights from 2016 Published Research )

で紹介されていた内容をご紹介しました。

注)海外での学会発表内容のご紹介です

個別の症状の予防、改善を保証するものではなく

あくまで参考程度にとどめて頂き

疾病の診断治療は専門医の指導のもと行ってください。

PS.

昨年、私がAANP(OncANPの関連学会)に参加して得た情報を

ハンドブック【アメリカでがん治療に推奨されている食事とサプリメント】

としてまとめました。

無料でプレゼントいたしますので、ご健康にお役立て下さい。

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