がんの寛解状態と治癒について

2017年3月13日

寛解説明

2月に開催されたアメリカ自然療法医の癌学会で

【がん治療における寛解状態の維持と重金属との関連性】といった講演がありました。

今回のコラムでは

【がんの寛解状態の維持と治癒】といった内容に絞ってご紹介いたします。

がんの寛解状態の維持と治癒

まずはじめに、がん治療における寛解(かんかい)の定義について説明します。

がん治療における寛解の定義

寛解とは(手術、抗がん剤、放射線療法などの治療によって)、がん細胞が少なくとも30日間検出されない状態のこと

寛解したといっても、その後の5年間にがんが再発しないと言うわけではない。

(がん治療において多くのがんで5年間寛解状態が続いた状態で「治癒」したと考えます。)

寛解、再発、治癒のイメージ

寛解と治癒

実際に、治療によって寛解状態となっても、かなりのケースで再発がおこり、その理由としては、がん幹細胞が残ってしまっていたからだと考えられる。

(がん幹細胞=少数存在するだけで、腫瘍(がん)を形成する能力を持っている細胞。抗がん剤や放射線療法への抵抗性があり、治療の際に残りやすいと考えられています。)

計算してみると解りやすいが、

1㎝の癌細胞の数は1,000,000,000個

治療によって、99.999%のがん細胞を殺し、がん細胞が10,000個以下になると、現在の医療技術では、がん細胞は検出できなくなる。(これが寛解となる)

しかし10,000個のほとんどは、抗がん剤、放射線療法に抵抗性がある、がん幹細胞であるケースが多い。

残ったがん幹細胞には腫瘍を形成する能力があるため、再発が起こる。

この計算を念頭に置いて、抗がん剤治療、放射線療法が終わった後に、どのような治療を行うかを見てみよう。

手術後に抗がん剤治療、放射線療法を行う

①もし寛解状態にならずに、がん細胞がまだ残っていたら、他の治療法が選択される。

②寛解状態となると、その後は経過観察(定期的な検診)を行う。

②の場合だが、ほとんどの場合は、何もしないで観察しているだけ。

つまり、本人がどれくらいラッキーかと見ているのと本質的には変わらない。

いままで、がん治療は「どのようにして寛解状態にするか」に注目していて、どのようにして寛解状態と伸ばすか=治癒に導くか」といった概念はほとんど考えられていなかった。

寛解説明

どのようにして寛解状態を伸ばすかも重要である。

寛解状態が5年経過し、「治癒」になるまでには、いろいろな要素が関連している。

全身的な健康状態、炎症、体重の状態(肥満)、血糖値、食事、運動、環境汚染など

ただラッキーかどうかを観察しているよりも、以下を積極的に取り入れるべきである。

○補完代替療法を取り入れる

○食事療法と生活習慣の見直し

○環境汚染によって蓄積した重金属を排泄する

○メンタル面でもサポートが必要なら、取り入れる

○全身的な健康状態の改善は使い古された言葉ではない=非常に重要である

寛解状態を伸ばすためには

【結局のところ、悪影響を起こすようなものを取り除けばいい】

ということになる。

より理解を深めるために、がん治療の全体図について順を追って説明する。

がん治療の全体図

治療

1.まず受診や健康診断をきっかけとして、がん細胞が発見される。

2.もし小さく、まわりに広がっていなければ、手術で取り除くことが最善の方法となる。

3.手術で完全に取り除けていない可能性がある時は、抗がん剤、放射線療法、あるいはその両方が勧められる。

4.(場合によっては、抗がん剤の効果を高めたり、副作用を抑える方法が取られる。

5、抗がん剤、放射線療法が終了し、がん細胞が検出されない状態。

6、がん細胞が30日間検出されなかった状態=これを寛解状態と言う。(治癒したわけではない)

7、その後は、定期的に検診・観察する。

この間、他の治療を少し行う可能性もあるが、ほとんどの場合はただ見ているだけ。

ただ見ているだけ←ココに自然療法を導入するべき。

自然療法を導入するイメージ

自然療法

A. 再発なしで5年が経過したら、ほとんどの癌で治癒したと考えられる。

B. 小さながん幹細胞が残っていたら、いつかは再発する。

寛解状態になった後に、AかBかをただ見ているだけでなく、自然療法を導入してBのケースでも寛解状態が5年間続き【治癒】できるように持っていく。
自然療法の目的

○通常の治療よりも寛解に移行する率を高める(様々な要素や方法が関連している)

○治癒するまで寛解状態を維持する

どのような自然療法を利用するか

自然療法には多種多様な治療法があるが、がんのリスクファクターを減らすといった考えに沿って、何年かに渡って実行する。

実際に演者は重金属のデトックス(重金属が蓄積している場合)や、以下のようなサプリメントを使用している。

クルクミン、ケルセチン、緑茶エキス、EPA(フィッシュオイル)、ビタミンD3、メラトニン、ベルベリンなど

講演を聞いて

講演で紹介されている【自然療法】には、以下のような治療方法が含まれます。

(日本で言う【補完代替療法】にイメージが近いと思います)

【自然療法の例】

サプリメント療法、薬用ハーブ・キノコの活用、生活習慣の改善(運動療法、食事療法)など

この講演で最も強く印象に残ったのは、【寛解後の検診、経過観察=ただ見ているだけ】といった表現です。

いままで考えたことありませんでしたが、言われてみるとまさにその通り。寛解後には定期的に検査に行くだけで、病院で行う治療を行うことってほとんどないですよね。

ただ見ているだけじゃなくて、少しでも寛解状態を伸ばして治癒に導けるように、生活習慣の改善やハーブ・サプリメントなどの自然療法(日本で言う補完代替療法)を利用することの重要性をより強く認識することができました。

また、講演の中では【大きな塊となってしまった腫瘍よりも、がん細胞が小さい時の方がコントロールがしやすい】といった説明もありました。

がん細胞が大きな腫瘍となる前に予防(再発予防=寛解の維持)するために、生活習慣を改善したり、ハーブ・サプリメントなどの補完代替療法を利用して免疫力を高めるといった考えにもつながってくると思います。


株式会社ケーエーナチュラルフーズ

東栄新薬株式会社

元井章智

*今回のコラムは

Dr. Davis Lamson(デービス ラムソン)の講演

【がん治療における寛解状態の維持と重金属との関連性】

(Maintaining the Remission and  Connections of Toxic Metals to Cancer )

で紹介されていた内容をご紹介しました。

注)海外での学会発表内容のご紹介です

個別の症状の予防、改善を保証するものではなく

あくまで参考程度にとどめて頂き

疾病の診断治療は専門医の指導のもと行ってください。

PS.

昨年、私がAANP(OncANPの関連学会)に参加して得た情報を

ハンドブック【アメリカでがん治療に推奨されている食事とサプリメント】

としてまとめました。

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