癌治療をサポートするナチュロパシック オンコロジーについて

2017年2月27日

Oncanp

昨年(2016年)に初めてアメリカ自然療法医の学会=AANPに参加し、癌に対するハーブやサプリメントの処方例、運動療法、マインドフルネス(瞑想)など、日本ではあまり知られていない(癌治療に活用されていない)分野について、非常に多くのことを学ぶことができました。

アメリカの自然療法医や、昨年のAANPの詳細についてはコチラ↓

アメリカの自然療法医について(2016年8月8日のコラム)

アメリカの自然療法医の学会に参加しました。(2016年7月26日~30日のコラム)

その際に、アメリカ自然療法医の学会=AANPとは別に【癌治療に対する自然療法(=ナチュロパシック オンコロジー Naturopathic Oncology)】に特化したOncANP(the Oncology Association of Naturopathic Physicians)という学会があることを知り、海外の癌治療に関する最新の情報を入手し発信することで、少しでも多くの方へ健康にお役立ていただければと思い今学会への参加を決めました。

今回のコラムでは、まずは聞きなれないナチュロパシック オンコロジーについてご紹介いたします。

癌治療をサポートするナチュロパシック オンコロジー

ONCANP

アメリカには、日本と同じく、西洋医学を用いて患者を治療する一般的なドクターの他に、自然療法と言われるハーブやサプリメントの処方、そのほか鍼灸や瞑想などを行うナチュロパシック ドクター/フィジシャン(Naturopathic Doctor/Physician)=自然療法医がいます。

日本で言う、一般的な保険診療の他に、サプリメントなどを処方する【統合医療】を行うドクターや漢方医にイメージが近いかと思います。

統合医療

そして、ナチュロパシック オンコロジー(Naturopathic Oncology)とは、直訳するとナチュロパシック(自然療法) + オンコロジー(腫瘍学) つまり【癌に対する自然療法】ということができるかと思います。

以下のOncANPのホームページ https://oncanp.org/ には以下のように紹介されています。

ナチュロパシック オンコロジーとは

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ナチュロパシック オンコロジーは、自然療法を癌治療の分野に科学的に応用したものです。ナチュロパシック オンコロジスト(癌を専門とする自然療法医)は、病院や個別診療などで、癌治療に関する知識、予測、経験を通して患者の状態をベストに導くことで、癌のチーム治療を助けます。

ナチュロパシック オンコロジーの必要性

多くの癌患者が癌と闘うため、癌治療を行っているときのQOL(生活の質)を高めるために(西洋医学のほかに)補完代替療法を選択します。癌患者は瞑想、祈祷、鍼灸、ハーブ、薬用植物、栄養療法、ホメオパシーなど全人的な治療が、患者にとってなんらかのプラスになるように利用します。癌専門の自然療法医は、代替医療を求めている癌患者に適切なガイドを行います。

自然療法医は安全な自然療法を選択し、(抗がん剤などの)癌治療による副作用を抑えたり、減らしたりするなど、癌と闘う患者の全身的な健康状態を最高の状態にできるようサポートします。自然療法医は健康に関する教育、生活習慣の改善を促し、個々の状態に応じて特定のサプリメントや栄養療法を薦めることもあります。

自然療法医は自然療法のメディカルスクールで近代的で科学的な自然療法のトレーニングを受けています。

自然療法医は、一般的な癌治療と癌の自然療法医の両方についての知識を持ち、その両方をどのようにうまく統合して行うかに精通しています。自然療法医は、一般的な癌治療に伴う副作用を減らすなど患者の体調と整えることで、一般の治療を維持できるサポートすることがよくあります。自然療法医は癌治療の効果を促進できるような代替療法全般を知り、科学的根拠に基づいて患者教育も行います。

自然療法医は癌患者に対して、静脈注射や温熱療法など高度な代替療法を薦めることもあります。

OncANPの全体を通して

Oncanp

癌治療を専門とする自然療法医(ナチュロパシック オンコロジスト)を中心に200人以上が参加して、会場は満席でした。

(日本からは私と癌統合医療を行っている原田美佳子先生の2人が参加。)

講演内容としては、さすがに癌に特化している学会だけに、「癌の遺伝子情報を元にした治療方法」、「癌細胞がどのようにして増殖するのか」、「マクロファージ(免疫細胞の1種)の分類・機能について」、といった基礎研究の分野の他、以下のような講演内容がありました。

○前立腺がんの3つのタイプ(カメ、ウサギ、トリ)

○乳がん患者に推奨するサプリメント

○歯周病と癌

○地中海ダイエット

○癌とファスティング(断食)

○癌と腸内細菌の関係

○癌の寛解と治癒について

(今後、講演内容に関しては随時、キノコブログのコラムとしてご紹介します。)

日米の医療体制の違い

日本では患者さん=医師の1対1の関係で治療が行われ、実質的に治療を決定するのはほとんどのケースが医師になるかと思います。

日本の医療体制

これに対して、アメリカでは患者さんと医療関係者(医師、薬剤師、栄養士、自然療法医(ナチュロパシック フィジシャン/オンコロジスト)など)がチーム体制を取って、患者さんにとって何がベストな治療法なのかをそれぞれの立場から提案し、患者さんと一緒になって治療方法を選択します。

アメリカ

癌治療においては、腫瘍に対する治療(手術、抗がん剤、放射線療法)のみでなく、患者さんの全身的な健康状態・QOL(生活の質)を全人的にケアする必要があります。

前述した自然療法医(ナチュロパシック オンコロジー)の説明をご覧ください。

自然療法医は安全な自然療法を選択し、(抗がん剤などの)癌治療による副作用を抑えたり、減らしたりするなど、癌と闘う患者の全身的な健康状態を最高の状態にできるようサポートします。自然療法医は健康に関する教育、生活習慣の改善を促し、個々の状態に応じて特定のサプリメントや栄養療法を薦めることもあります。

癌治療を患者さんの立場に立って考えた時に、自然療法医(ナチュロパシック オンコロジスト)ガ非常に重要な役割を占めるかと思います。

残念ながら日本には、このような自然療法医の資格・制度はなく、ごく一部の統合医療を行うドクター、漢方医が近い役割を担っているのが現状です。

アメリカの最先端の学会で得た情報をコラムとして発信し、少しでも多くの方の健康にお役立て頂きたいと思います。

株式会社ケーエーナチュラルフーズ

東栄新薬株式会社

元井章智

PS. OncANP学会長のLise Alschuler先生と

Oncanp

学会の講演内容は濃いのですが、会自体は非常に明るい雰囲気です。

写真撮影の時に、アメリカン ジョークで笑わされました。

PPS.

私が昨年、AANP(OncANPの関連学会)に参加して得た情報を

ハンドブック【アメリカでがん治療に推奨されている食事とサプリメント】

としてまとめました。

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