カビが生えないようにするには?【真菌コラム第3回】

2017年3月1日

カビが生えないようにするには?

どんなところにカビっているの?

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残念なことに、カビはどこにでもいてカビの胞子は風に乗り、空気中を漂っていて、カビのいない所は無いと言ってもいいほどです。さらには川や池、海などの水中で生活しているカビもいて、そういったカビは魚や藻などに寄生して病気を引き起こしたりします。こういった空気中にいるカビがパンやおもち、くだものなどの食品につき、梅雨や夏の気温が高く湿度の高い季節になると、色とりどりのカラフルなカビの集まりを目にしたことがある人もいるのではないでしょうか。

しかし、カビが増殖しなければ特に食品の品質や健康に問題となるようなことはありませんので、保存の仕方などでカビが生えにくい状況を保つことが重要です。

カビがはえないようにするには?

カビ

カビが育成するためには適度な温度や湿度、空気が必要で、これらのどれか1つがかけていてもカビはうまく増えることができないとされています。

そこで冷蔵庫でカビの増えにくい低温状態の環境をつくり食品を保存することが一般的です。

ただし、それだけでは安心はできません。実はカビは低温でも死なないばかりか種類によっては低温でも増えてしまうカビもいるからです。

そういったことから、長い間冷蔵庫に入れた物にカビがはえてしまった食品を目にして悔しい思いをした人もいるのではないでしょうか?

~食べ物のカビ~

カビ

特徴的な食品の保存方法として、おもちを水の中につけておく、『水もち』と言うものがあります。これはカビが生きていくために必要な空気を絶ち、カビが生えにくくなる環境を作っています。

水もち

(水もち)

水につけておくこと以外にもフードセーバーをつかって真空パックで保存するといった方法や、他にも湿気どめなどをつかうのも効果的です。

~お家のカビ~

風呂

カビは、栄養源となるものを食べて成長して、どんどん増えていきます。温度や湿度、栄養となるものなど条件が整ってしまうと一気にカビは増えてしまいます。カビの栄養源として、食品はもちろん人のアカや汚れ、洗剤でさえもなんでも食べ、増えてしまいます。さらに、カビが好む環境として湿度が高いところも挙げられます。

これらの条件がすべて一致するところが私たちの生活している環境の中ではお風呂場になります。それがお風呂場にカビが生えやすい原因となっているといえます。ですので、お風呂場はカビの栄養源となる汚れや泡などが流し残しがないようこまめに掃除したり、湯気がたまって浴室内の湿度が高いままにならないように換気をよくしておきたいものです。

 

なんでジメジメしたところが好きなの?

湿気

カビはじめじめしたところで増えやすいというのは、みなさんなんとなく知っていると思います。

では、なぜカビにとって湿度が必要なのか?それはカビがなんでも栄養にしてしまう点が関係しています。カビは人のアカや洗剤の流し残しをそのまま食べて栄養にしているわけではありません。

カビは様々な分解酵素(消化液のようなもの)を持っています。この分解酵素をカビは絶えず自分のまわりに出し続け、周りのものを自分の栄養源になるまで分解しようとしています。

この消化液のような分解酵素を出し続けていることからカビは常に水を補給し続けなければならない為、カビがじめじめとした水分の多いところに生えやすい理由と考えられています。

今回のコラムでは、カビが生えないようにするには?についてご紹介しました。

次週、3月8日は

第4週【カビ(真菌)が原因となる病気(水虫とカンジダ)】についてご紹介します。

株式会社ケーエーナチュラルフーズ

東栄新薬株式会社

元井章智

*このコラムは私が専攻生として登録している

東京薬科大学免疫学教室のご協力により作成いたしました。