生薬と漢方薬の違い

2016年12月19日

葛根

【生薬】と【漢方薬】

生薬○○配合、漢方××薬など

漢方薬や栄養ドリンクのCMなどもあって

時々、耳にしますが、違いをご存知ですか?

先週末まで通っていました、

東京薬科大学の漢方講座(中級編)の講義の中で

解りやすく説明して頂きましたのでその内容をご紹介いたします

生薬と漢方薬の違い

生薬

一言でまとめると

「生薬は漢方薬の原材料」です

イメージしやすいように

それぞれ写真つきでご紹介します

まず、はじめに生薬とは?

生薬

(多くの種類の生薬)

生薬は漢方薬の原材料のこと

植物、動物、鉱物の特定の部位を示します

以下に代表的な生薬の例をあげます

葛根(カッコン)

葛根

葛根とは、字のままですが「葛(クズ)の根」*

「辛涼解表薬」に分類

葛根湯の原料として有名ですね

(*以下、正式な学名などは省略します)

御種人参(オタネニンジン)

人参

オタネニンジン

(下は刻んで乾燥したもの)

スーパーなどで売られているニンジンとは種類が異なります

「気」を補う「補気薬」

5~6年かけて生育した6年根などがよく使用されます

生姜(ショウキョウ)

ショウガ

生姜、一般的にはショウガと発音されますよね

生姜は、家庭で煎じる時などは生の生姜を使いますが、

薬局などで調剤として処方する場合は乾燥した生姜(乾姜=かんきょう)を使用します。

なお、生の生姜と乾燥した乾姜では効果が違うと考えられており

生の生姜は食べた時にだけ体を温め、乾燥した乾姜は持続作用があるそうです

鹿茸(ロクジョウ)

鹿の角

鹿茸

鹿の角を切ったもの

「補陽剤」に分類

一般的に食物由来の生薬よりも動物由来の生薬の方が薬効が強いとされるそうです

石膏(セッコウ)

石膏

含水硫酸カルシウム

生薬の原料として鉱物も利用されます

では、漢方とは?

葛根湯

(代表的な漢方薬の葛根湯)

漢方とは数種類の生薬を特定の分量で配合した処方です

(中国では生薬Aを煎じた後にアクと取って、生薬Bを煎じるなど煎じ方の順番なども指定されるようです)

以下に漢方薬の例をご紹介します

芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)

芍薬甘草湯

足がつった時などによく効くそうです

原材料の写真は以下になります

芍薬(シャクヤク)

芍薬

甘草(カンゾウ)

甘草

麻黄湯(まおうとう)

麻黄湯

麻黄、桂枝、杏仁、甘草を配合

麻黄(マオウ)

麻黄

桂枝(ケイシ)

桂枝

杏仁(キョウニン)

杏仁

甘草(カンゾウ)

甘草

葛根湯(かっこんとう)

葛根湯

葛根8、麻黄4、桂枝3、芍薬3、大棗4、生姜1、甘草2の割合で調合します

葛根(カッコン)8(数字は調合の分量です)

葛根

麻黄(マオウ)4

麻黄

桂枝(ケイシ)3

桂枝

芍薬(シャクヤク)3

芍薬

大棗(タイソウ)4

大棗

生姜(ショウキョウ)1

ショウガ

甘草(カンゾウ)2

甘草

自宅にあったクラシエの葛根湯Aの裏面をみたところ生薬の配合比率は同じでした

葛根湯

葛根湯A

みなさんも漢方薬がお手元にありましたら

ぜひ、中に何が入っているかをご覧ください

次回、12月26日のコラムでは

【身近にある生薬と、珍しい生薬】についてご紹介します

株式会社ケーエーナチュラルフーズ

元井章智

PS.

昨日、12月18日に東京薬科大学 笹津学長より中級講座の修了証を頂きました

修了証

上級講座は来年9月に開校されるそうですので

ぜひ参加したいと思います