ヒメマツタケとアガリクス

2016年11月28日

アガリクス

「ヒメマツタケとアガリクスの違いはなんですか?」

と、時々、お客様からご質問をいただきます

(写真はハウス栽培のアガリクス)

本日は、このご質問にお答えしたいと思います

ヒメマツタケとアガリクス

「アガリクス」とインターネットで検索すると

時々、「ヒメマツタケ」といった言葉を目にすると思います

では、このヒメマツタケとは何か?

をご説明する前に、そもそも「アガリクス」とは

どのようなキノコかをご説明いたします

アガリクスは

菌ー担子菌類(いわゆるキノコの仲間)-ハラタケ目(Agaricales)ーハラタケ科(Agaricaceae)ーハラタケ属(Agaricus=アガリクス)

に分類されるキノコです

桜が

バラ目ーバラ科ースモモ属ーサクラ亜属

に分類される植物であるといったことを

ほとんどの人が気にしないように

途中の分類の「目」、「科」は気にせず

最後のハラタケ属(Agaricus【アガリクス】)とだけ

ココではご確認ください

そして世間一般で言う「アガリクス」は学名を

「アガリクス・ブラゼイ・ムリル(Agaricus blazei Murill)」、「アガリクス・ブラジリエンシス(Agaricus brasiliensis)」、「アガリクス・サブルフェセンス(Agaricus subrufescens)」などと呼ばれています。

そしてこのキノコの一般的な和名が「ヒメマツタケ」です

ここからがややこしくなるのですが

このアガリクスが含まれるハラタケ属には

約300種類のキノコが含まれると言われ、

その他のキノコの学名も「アガリクス・●●」、「アガリクス・○○」といいます

例:ハラタケ属に含まれるキノコ

ハラタケ「アガリクス・カンペトリス」

シロオオハラタケ「アガリクス・アベンシス」

ザラエノハラタケ「アガリクス・サブルティレセンス」

(参考図書:「日本のきのこ」)

ハラタケ属の中でも最も有名なのが

食用でサラダやシチューなどに使われる

マッシュルームで学名を「アガリクス・ビスポラス」といいます

アガリクス

ここまでの内容を図にしてご説明します

ヒメマツタケ

ご覧のように

ハラタケ属のキノコの学名は「アガリクス・●●」といい

一般で言うアガリクス(和名「ヒメマツタケ」)の学名は

「アガリクス・ブラゼイ・ムリル」などと呼ばれています

では冒頭の「ヒメマツタケとアガリクスの違い」について

学会などで学名で話をする場合には厳密に使い分けますが

さすがにスーパーなどで

マッシュルームを【アガリクス・ビスポラス】と呼ぶ人はまずいません

世間一般でキノコのことを話す場合には

【ヒメマツタケ】=【アガリクス】と考えていいと思います

株式会社ケーエーナチュラルフーズ

元井章智

PS. アガリクスの学名がいろいろあるのは、

学会などで偉い先生が

A先生:「ブラジリエンシス」と呼ぶべきだ

B先生:いや、「サブルフェセンス」と呼ぶべきだ

C先生:いやいや、やっぱり昔から使われている、「ブラゼイ・ムリル」がいいんじゃないか?

といった議論がされていて

それぞれの主張にそった学名を使用しているためのようです

ちなみに当社では

2年に一度開催される国際薬用キノコ学会

(私は2013年北京大会、2015年コロンビア大会に参加)

の会頭Solomon P.Wasser博士にならって

「アガリクス・ブラジリエンシス」として論文発表、学会発表しています

ワッサー先生

(2015年国際薬用キノコ学会コロンビア大会でSolomon.P.Wasser博士と)