アミノ酸と高齢者の筋肉量低下

2015年10月22日

執筆:元井章智

アミノ酸と高齢者の筋肉量低下

食品免疫学会

先日(10月15~16日)に開催された

日本食品免疫学会2015年度大会のうち

16日午前中のシンポジウムを聴講してきました。

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サルコペニアとアミノ酸栄養

(西谷先生 味の素(株))

加齢によって筋肉量(骨格筋)が落ちてくること(サルコペニア)によって、

高齢者の日常生活動作や身体活動が障害されるようになる。

サルコペニアによって高齢者が要介護となることも多く、その対策は非常に重要。

筋肉の減少はタンパク質の合成が分解を下回ることによって起こる。

タンパク質の合成 < タンパク質の分解  ⇒ タンパク質(筋肉)の減少

高齢者のタンパク質合成を促すには、

必須アミノ酸であるロイシンと他の必須アミノ酸を一緒に摂ることが重要。

アミノ酸と併せて運動をすることによって、

さらに筋肉の合成が促進された。

筋肉合成が多い順番

 運動+アミノ酸補給 > 運動 > アミノ酸 > 何もなし

日本人のタンパク質摂取量は、年齢と共に低下してきており

特に70歳以上では顕著である。

高齢者のサルコペニア予防のためにも、

適度な運動と併せて、アミノ酸(必須アミノ酸、特にロイシンが多いもの)を

摂ることが勧められる。

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講演を聞いて

普段、サルコペニアに関する講演は聞いたことがあまりなかったので

非常に興味深かったです。

サルコペニアに関しては他にも

「握力が30㎏以下(男性)、20㎏(女性)だと死亡率が高い。」

「握力が低いと25年後の日常生活動作が低下する。」

といった紹介もあり、たいへん勉強になりました。

また、講演の中で、脂肪肝は低栄養(タンパク質不足)が

原因の一つといった話もあり、今回初めて知りました。

投稿者プロフィール

社長

元井章智

東栄新薬株式会社代表取締役社長

株式会社ケーエーナチュラルフーズ代表取締役社長

慶應義塾大学SFC研究所所員、東京薬科大学薬学部免疫学教室専攻
日本抗加齢医学会会員、NR(栄養情報担当者)・サプリメントアドバイザー