カマンベールチーズと認知機能

2015年10月26日

執筆:元井章智

003カマンベールチーズと認知機能

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前回の【アミノ酸と高齢者の筋肉量】に引き続き

先日(10月15~16日)に開催された

日本食品免疫学会2015年度大会での発表をご紹介します。

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カマンベールチーズによるアルツハイマー病の予防効果

阿野泰久先生(キリン(株))

チーズなどの発酵乳製品を日頃より摂取している人は

老後の認知機能の低下が抑制されている。

といった研究結果が近年発表されているが、

有効成分などはこれまで解っていなかった。

アルツハイマー型認知症の発症に関しては、

アミロイドβ-が脳内に蓄積するアミロイド仮説が最も有力と考えられている。

カマンベールチーズをアルツハイマー病のマウスに食べさせたところ、

アルツハイマー病の原因と考えられえるアミロイドβの減少効果が確認された。

その後の研究で、カマンベールチーズのカビが生えている部分が強い効果を示し、

カビによって産生されたオレイン酸アミドとデヒドロエルゴステロールが、

有効成分であると考えられる事が確認された。

なお、オレイン酸アミドはカマンベールチーズのみではなく

白カビ、青カビ、セミハードチーズ、熟成肉にも含まれ、

幅広い発酵食品に含まれていることが確認された。

まとめ

アルツハイマー病に対する効果が期待される成分は

カビによって産生された成分

オレイン酸アミドとデヒドロエルゴステロールであることが判明し

その成分はカマンベールチーズの他、

白カビ、青カビ、セミハードチーズ、熟成肉など幅広い発酵食品に含まれることが確認された。

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講演を聞いて

最近、発酵食品が人気になっていますが、

カビによって産生された成分が

認知機能にもよいといった話は初めて聞きました。

オレイン酸アミドは特に熟成肉に多く含まれているそうです。

私は片頭痛持ちで、

チーズを食べると頭痛が起きることがあるので

熟成肉に注目しています。

投稿者プロフィール

社長

元井章智

東栄新薬株式会社代表取締役社長

株式会社ケーエーナチュラルフーズ代表取締役社長

慶應義塾大学SFC研究所所員、東京薬科大学薬学部免疫学教室専攻
日本抗加齢医学会会員、NR(栄養情報担当者)・サプリメントアドバイザー