緑茶と認知機能

2015年10月29日

緑茶と認知機能

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前回の【アミノ産と高齢者の筋肉量低下】

【カマンベールチーズと認知機能】に引き続き

先日(10月15~16日)に開催された

日本食品免疫学会2015年度大会での発表をご紹介します。

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緑茶の高齢者における認知機能低下改善作用

山田浩先生(静岡県立大学)

認知症患者のうち50%がアルツハイマー病、30%が血管性の痴呆と考えられている。

緑茶にはカテキン類をはじめとするポリフェノールやテアニンが多く含まれ、

抗酸化作用、抗炎症作用、神経保護作用があることから、

高齢者の認知機能の低下予防や、機能改善効果が期待されている

これまで緑茶に関しては以下のような研究結果が出ている。

○70歳以上の高齢者1003名を対象に、緑茶を飲んでいる量と認知機能の関係を調査した結果、緑茶の飲用量が多いほど、認知機能の低下患者の数が少ない。

Am J Cli Nutr 2006;83:355-61)

○60歳以上の方723名を平均4.9年間追跡調査した結果、緑茶の飲用量が多いほど、認知機能低下のリスクが低減する。

PloS One 2014;9:e96013)

○40~75歳の軽度認知機能低下者91名を対象として、テアニン(緑茶に含まれる有効成分)を多く含む緑茶の抽出物に関する試験を実施。4月間飲んだ人たちの記憶力、注意力の低下を抑えることができた

J Med Food 2011;14:334-43)

○85歳以上の認知機能低下高齢者29名を対象として、テアニンを多く含む緑茶を粉末にしたカプセル(1日に2040㎎)に関する試験を実施。12か月飲んだ人たちの認知機能の低下を抑えることができた

日本未病システム学会雑誌2009;6:4032-42)

今回、70歳以上の認知機能低下者12名を対象として、

緑茶の粉末を1日2000㎎3か月間飲んでもらう試験を実施。

3か月間飲むことで認知機能の改善効果が確認された。

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講演を聞いて

1日2~3杯の緑茶が今回試験した1日2000㎎の緑茶粉末に相当するそうです。

1日2~3杯でしたら、普段から飲まれている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

最近、「認知機能にいい」とされるイチョウ葉のサプリメントが

機能性表示食品として、届け出を受理されました。

「認知機能にいい緑茶」といった製品も

将来発売されるかもしれませんね。

株式会社ケーエーナチュラルフーズ

元井章智