東京薬科大学の薬草植物園とドイツのハーブ

2015年11月26日

IMG_5406

先日、免疫学の専門家で現在、アジアの薬用キノコの研究をされている

ドイツのテュービンゲン(Tübingen)大学の

カーステン(Carsten)博士が来日されました。

「私たちのキングアガリクスの研究施設などを訪問したい」

とのご要望を頂きましたので、

東京薬科大学の山中先生にご相談して、

大学構内でお互いの研究内容に関する情報交換と

東京薬科大学内にある薬草植物園を見学することになりました。

私自身はかれこれ10年間くらい、

研究開発の打ち合わせなどで東京薬科大学を訪問し、

今年の4月からは専攻生としても登録していましたが、

薬用植物園は初めての訪問になります。

東京薬科大学薬用植物園

薬用植物は何千年も前から人々の病気の治療に利用されてきました。

現在でも医療品の原料として大量に使われています。

また、薬用植物から新薬を開発する研究も盛んに行われています。

本植物園は面積が41,000㎡あり、東京都で最も広い薬用植物園です。

ここで、見られる野生植物は約500種、栽培している植物は約1,500種です。

本植物園は薬用植物に関する教育と研究を目的として設置していますが、現在では一般の方々への公開も大切な役割になっています。

(東京薬科大学HPより抜粋 https://www.toyaku.ac.jp/plant

植物園と聞くと

小石川植物園(http://www.bg.s.u-tokyo.ac.jp/koishikawa/)が有名ですが

東京都内の薬用の植物園としては

東京薬科大学の薬用植物園が一番大きいようです。

IMG_5406

薬草園

薬草園の様子

薬草園を訪問したのが

11月10日でしたので、元気がない植物も中にはありました。

IMG_5409

植物と一緒に説明文もついています

ハッカ

鎮痛作用があり、いろいろな漢方に使われているようです。

IMG_5411

IMG_5413

ラベンダー

富良野のラベンダー畑が有名で

アロマオイルなどによく使われていますが、リュウマチにも良いそうです。

IMG_5414

キクイモ

ヤーコンもキクイモの仲間ですが、糖尿病の方におすすめです。

残念ながら、シーズンではないので枯れていました。

IMG_5419

温室も併設されています。

IMG_5422

アオガンピ

聞いたことがなかったのですが、樹皮は和紙を作るのに利用され

果実には毒があるそうです。

植物園2

中には、コーヒーノキマカダミアナッツ

コーヒーは塗り薬としてヤケドに良いそうです。

ウコン

IMG_5430

ウコン

昨今、肝臓に効くとされ、二日酔い予防などで良く飲まれていますね。

名前はよく聞きますが、植物としてみるのは初めてでした。

一通り薬草園を見学した後、

カーステンさんにドイツでのハーブの利用状況をうかがいました。

ドイツでのハーブの利用状況

ドイツでは西洋医学とともに

古くからあるハーブも一般的に広く利用されています。

医師の国家試験でもハーブは必須科目で

代表的なハーブとしては

イチョウ葉、セントジョーンズワートなどがあります。

イチョウ葉

ee260868677ff16f53a9b47d9508c382_m

イチョウ葉はギンコ(Ginkgo)と呼ばれ

イチョウ葉エキスは医薬品「テボニン」として

認知障害、耳鳴り、めまいに対して認可されています。

セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)

セントジョーンズワート

ドイツではうつ状態に対して承認されています。

サプリメントとしても販売されていますが、

医薬品との相互作用があるため、注意が必要です。

ドイツではもともとハーブなどの

植物由来の医薬品やサプリメントに対して

広く受けいれていることから、

最近では薬用キノコなども

徐々に普及してきているとのことです。

有名なのはレイシ、シイタケで

アガリクスも認知度は上がってきているそうです。

【意見交換をして感じたこと】

伝統医療であるハーブと

西洋医学の両方をうまく取り入れているドイツ。

伝統的に利用されていた生薬や漢方から

西洋医学に大きく偏ってしまった日本。

海外の方と意見交換をすることで、

国内と海外の大きな違いを改めて実感しました。

株式会社ケーエーナチュラルフーズ

元井章智

PS.

IMG_5435

カーステン博士と