前立腺がんの食事療法とサプリメント

2016年10月17日

前立腺癌の自然療法

執筆:元井章智

7月に開催されたアメリカの自然療法医の学会で

【前立腺がんに対する自然療法】といった講演がありました。

今回のコラムでは、講演で発表されていた

○前立腺がんに対する自然療法の目標

○生活習慣の改善

○食事やサプリメント

といった内容についてご紹介いたします。

前立腺がんに対する自然療法

前立腺がんに対する自然療法の目標

分かれ道

自然療法によって前立腺がんを治療する場合

以下のようなさまざまな角度から、がんにアプローチする必要がある

○炎症を抑える

○異常な細胞を抑制する

○免疫力を高める

○解毒能力を高める

○酸化ストレスを減らす

生活習慣、運動、食事、サプリメントを活用し

以下を念頭において治療を行う

○前立腺がんのサバイバー(生還者)ではなく、スライバー(生き抜く人)を目指す

○がん遺伝子のスイッチをオフにする

○科学的に実行する

○腫瘍ではなく患者を治療する

○治療では、なるべく少ない量を使用する

生活習慣の改善

穏やか

穏やかな生活習慣を心がける

運動

週に3時間は活動的な運動をする

食事療法とサプリメント

食事療法

スパイス

がんを抑制するような成分が入っている野菜やスパイスを摂る

ガーリック、人参、お茶、生姜(しょうが)、アロエ、大豆、バジル、ローズマリー、プロポリス、コリアンダー、ターメリック、唐辛子、赤いブドウ、ピーナッツ、ベリー、アーティチョーク、トマトなど

サプリメント

サプリメント

良いものもあれば、悪いものもあるので注意して選ぶ

ビタミンE(ガンマ トコフェノール)

(アルファ トコフェノールではないので注意)

血液中のガンマ トコフェノール値が高い人は、前立腺がんもリスクが5倍低い

グレープ シードエキス(ブドウの種の抽出液)

前立腺がんのリスクが41%下がる

セレン

3つの研究結果を総合するとセレンレベルの高い人は死亡率が低いという結果となった

ガンとセレン

セレンのサプリは全てのがんに対するリスクを24%低下させる

セレンレベルが低い人(セレン不足の人)が摂ると、ガンの予防効果が36%まで上がる

クルクミン(ウコン)

クルクミンは以下の癌に対して好ましい効果が報告されている

消化器系の癌(食道、胃、小腸、肝臓、膵臓、大腸)、泌尿器系癌(前立腺、膀胱、腎臓)、脳腫瘍、乳がん、婦人科癌(子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がん)、肺がん、喉頭がん、胸腺の癌、メラノーマ、骨肉腫、白血病、悪性リンパ腫

コーヒー

コーヒー

コーヒーの摂取は全般的な前立腺がんのリスクを若干高めるが、致死的、進行がんのリスクを大幅に下げる。

コーヒーを最も多く飲んでいた人達は、飲まない人に比べて、致死的、進行がんのリスクは半分以下であった。

講演を聞いて

前立腺がん全般に関して非常に解りやすく紹介して頂きました。

印象的だったのが

○前立腺がんのサバイバー(生還者)ではなく、スライバー(生き抜く人)を目指す

といった表現です。

はじめに講演を聞いた時にはピンときませんでしたが

前立腺がんに対して、

西洋医学的な治療をして【生還する】といった考えではなく

【進行を防いで、がんと共存する=生き抜く】ということ表現しているんだと思います

他の講演でも度々取り上げられていますが

がんの統合医療において

もはや【運動】はあたりまえのように推奨され

一般的に広く受け入れられていると感じました

また、食事療法、サプリメント療法に関しては

キノコと同じく、クルクミン(ウコン)に関しても

広く推奨されていると感じました。

投稿者プロフィール

社長

元井章智

東栄新薬株式会社代表取締役社長

株式会社ケーエーナチュラルフーズ代表取締役社長

慶應義塾大学SFC研究所所員、東京薬科大学薬学部免疫学教室専攻
日本抗加齢医学会会員、NR(栄養情報担当者)・サプリメントアドバイザー

PS.

今回のコラムは

Dr. Geo Espinosa(ジオ エスピノーザ)自然療法医の講演

【前立腺がんに対する規範的な自然療法】

で紹介されていた内容をご紹介しました

注)海外での学会発表内容のご紹介です

個別の症状の予防、改善を保証するものではなく

あくまで参考程度にとどめて頂き

疾病の診断治療は専門医の指導のもと行ってください