体内に蓄積した有害物質をデトックスするには

2016年8月1日

有害金属イメージ

かなり前ですが、

マグロなどの大型の魚には比較的多く水銀が含まれているので

妊婦さんは週1回以下にするなどあまり食べないほうがいい

といった報道がされましたよね

関連のリンクはこちら

魚介類・鯨の水銀についてのQ&A

しらずしらずのうちに体内に蓄積してしまう

水銀やカドミウムなどの有害金属や

残留農薬、人工添加物などの有害物質

ちょっと気になりますよね。

6月に横浜で開催された日本抗加齢医学会総会で

体内にたまった有害金属、農薬、人工添加物などの有害物質を

解毒(デトックス)して対外に排出するにはどうすればいいか?

といった演題が2つありましたのでご紹介します。

デトックス法の現状(日常のデトックスについて)

澤登雅一先生 三番町ごきげんクリニック

普段、私たちは農薬や人工添加物など様々な有害物質に暴露されていて

大気、土壌、海洋汚染など環境が人体に及ぼす影響は大きい

環境が人体影響を及ぼす割合

心血管障害(心筋梗塞、狭心症など)では15%

ガンでは33%

が環境が原因で発症すると考えられる

日常的な解毒(デトックス)においては

肝機能と腸管機能が重要となってくる

肝機能について

解毒の中心は肝臓で行われる

そして、解毒を行うには栄養が非常に重要で

ビタミン、ミネラル、アミノ酸、フィトケミカルが必要となる

そのため、肝臓で解毒がスムーズに行われるためにも

栄養素をしっかりと摂ることが重要

腸管機能について

腸管機能は、肝臓で解毒された有害物質を

しっかりと体外に排泄するために重要となる。

通常は腸管の壁はしっかりと閉じられていて(タイトジャンクション)

バリア機能が働いているが

腸管機能の低下によって腸管の壁が緩み、隙間ができてしまう

リーキーガット(Leaky Gut) シンドロームになると

有害物質を体内に吸収してしまい、肝臓により多くの負担をかけてしまう。

医療行為としてデトックス*を行う場合

*保険が利かず、全額自費負担となる自由診療になりますが

サプリメントや静脈注射で

デトックス(キレーション)を行うことができます

肝臓で解毒処理されてできた物質は毒性が強く

肝臓でスムーズに解毒され、そのまま腸管から体外に排泄される必要がある。

肝機能や腸管機能が低下している時に無理にデトックスを行うと

肝臓での解毒がスムーズに行われず、

また、せっかく肝臓で解毒を行っても

腸管機能が下がり、腸の壁に隙間が開いている状態だと

そこから毒性の強い物資が再び体内に吸収されてしまう

そのため、かえって人体に悪影響を及ぼす可能性があるので

肝機能、腸管機能を整えたうえで慎重に解毒を行う必要がある。

心疾患を治療するためのキレーション療法

ゲルバシオ A ラマス(Gervasio A. Lamas)先生 マウント シナイ メディカルセンター

有害重金属について

人体に悪影響を及ぼす重金属には以下がある

1位 ヒ素、 2位 鉛、3位 水銀、、、7位 カドミウム、、、

鉛やカドミウムは、血管毒性があり心血管障害のリスクファクターとなる

(その他、アルミニウムはアルツハイマーのリスクファクター)

鉛は、以前は自動車の排気ガスに多く含まれていて

現在でもバッテリーなどに含まれ環境汚染を引き起こしている。

カドミウムはタバコや電池に含まれている

そして、鉛、カドミウムのどちらも含んでいるのが口紅

これらの鉛やカドミウムなどの有害重金属が

心筋梗塞、狭心症などの心血管障害を引き起こすことが

以前から知られていたが、

これらの重金属が動脈硬化(アテローム性)のリスクファクターとなりうるということは

2012年のキレーションセラピー(治療)に関する調査が発表されるまでは

はっきりとは証明されていなかった

キレーションセラピーのについて

キレーションセラピーの方法

経口でビタミン、ミネラルを摂取

キレート剤であるEDTAという成分を静脈注射し

EDTAが体内に蓄積している有害物質に吸着して体外に排泄する=キレーションを40回行う

キレーションセラピーの結果

鉛の尿中への排泄が3887%増加

カドミウムも同様に670%増加

(尿中への排泄=体外への排泄)

心血管障害の発生率が26%減少

糖尿病関連の死亡率も43%低下

しかも、キレーションセラピーを行った後も、治療効果は持続することが解った

キレーション治療は

特に糖尿病患者において非常に高い有効性を示した

この結果を受けて

元々、キレーションセラピーに否定的であった

アメリカ ハート アソシエーション(アメリカ心臓協会)は

キレーションセラピーの推奨度を

【やってはいけない(C)】から【必要に応じてやってもよい(ⅡB)】に変更した。

講演を聴いて

もともと有害物質、重金属などに関しては気になっていましたが

学会の講演として聴くと

重金属、人工添加物、残留農薬といった有害物質が

本当に身近に潜んでいるということを改めて認識しました。

(特に、口紅に含まれる鉛とカドミウムは印象強かったです)

以前のコラムでもご紹介しましたが

私自身、体内にどのくらい有害金属が蓄積しているかを検査する

毛髪ミネラル検査を行い

高レベルの水銀が蓄積されていることがわかりました。

毛髪ミネラル

(以前のコラム → 毛髪ミネラル検査

この結果を受けて、

夕方になると集中力が低下するなど

水銀が何か体調に悪影響を与えている可能性もあるので

現在、キレーションセラピーを行っています

(私の場合は、もともと腸の状態が良くなかったので

まず、はじめに乳酸菌で腸内環境を整えて

その後にサプリメントによるキレーションセラピーを開始しました。)

まだ始めたばかりなので

体調に特に変化は感じませんが

とりあえずは、3~4ヶ月行ってみて

結果を見てみたいと思います。

【デトックス】という言葉が一時期はやり

インターネットで調べると

いろいろなセラピーやサプリメントなどが出てきますが

根拠がないものも多く見受けられます。

もし、デトックス(キレーション)を行う場合には

専門医の指導の元で行うことをオススメします。

(ただし、自由診療なので保険は使えません)

株式会社ケーエーナチュラルフーズ

代表取締役 元井章智