前立腺癌に対する肥満改善とウコン摂取の効果

4月21日

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4月18日に日本抗加齢協会のセミナーに参加してきました

その中で、帝京大学医学泌尿器科 井手久満先生の

【男のアンチエイジング】といったご講演があり

前立腺癌の危険因子や生活習慣との関係

クルクミン(ウコン)による効果などのお話がありましたのでご紹介いたします

前立腺癌について

前立腺とは男性特有の器官で

膀胱に下にある栗の実大の器官

男性ホルモンのテストステロンの影響を受けている

前立腺の腫瘍マーカーとしてPSAがある

前立腺癌の症状

早期では無症状

進行すると前立腺肥大症のような症状が出る

○尿が出にくい・残尿感

○排尿時に痛みを伴う

○尿や精液などに血が混じる

さらに進行し、骨などに転移すると

腰痛、四肢の痛みを感じるようになる

前立腺癌の患者数

前立腺癌は最近急激に患者数が伸びていて

2020年には1995年の約6倍にまで増え

癌による死因の2位になることが予想されるなど

全癌種の中で最も増えている

(2位は腎臓癌の2.5倍)

前立腺癌の危険因子

○年齢 高齢になるほど発症率が上がる

○遺伝 父親が前立腺癌だと息子の発症率が2倍

兄弟が前立腺癌だと、発症率が3~4倍

○人種 黒人 > 白人 > アジア人

○運動不足

○肥満・食生活 脂肪の多い食事、緑黄色野菜の不足など

○喫煙

*人種と食生活に関して

ハワイに住む日系人は脂肪の多い食事になりがちなため

前立腺癌の発症率は、以下のようになっている

白人 > ハワイ在住の日系人 > アジア人

前立腺癌と生活習慣

前立腺癌の患者さんが生活習慣を改善するとどうなるかを

2年間かけて追跡調査

以前と同じ生活: 27%が治療を必要とした

生活習慣を改善*: 5%が治療を必要とした

(*食生活や禁煙、運動など)

前立腺癌と肥満

○BMI≧30では前立腺がんによる死亡が2倍になる

日本男性の肥満率は約30年間に15%→30%と倍増

BMI(ボディー・マス・インデックス)とは?

肥満度の指標

BMI=体重Kg÷(身長m×身長m)

例:私の場合 70㎏÷(1.82m×1.82m)=21.1

BMI < 18.5 =低体重

18.5 < BMI < 25 =標準

25 ≦ BMI  < 30= 肥満1度(日本)、過体重(WHO)

30 ≦ BMI = 肥満2~4度(日本)、肥満(WHO)

過体重や肥満を改善することで前立腺癌のリスクが減少

前立腺癌とクルクミン(ウコン)

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クルクミンはウコン(ターメリック=カレーに入っているスパイスとしても有名)

に含まれる成分で強力な抗酸化、抗炎症作用があり

クルクミン摂取によって前立腺癌細胞のアポトーシスが誘導

前立腺マーカーPSAが10以上の患者に

クルクミンのサプリメントを投与しPSAn減少が確認

実際に前立腺癌の手術後にPSAが上昇してきた患者に

クルクミンを投与したところPSAの低下が確認された

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講演を聞いて

非常に解りやすい講演でした
特に、印象に残ったのが
脂肪分の多い食事を摂りがちな
ハワイ在住日系人の前立腺癌の発症リスクが高い
といったデータです
食生活の影響が癌の発症に大きく影響すると
改めて認識しました
また、ウコン摂取によって腫瘍マーカーが顕著に下がっており
機能性食品の有効性が示されていました
演者の井手先生は他にも
表面研削玄米、高カテキン緑茶など
機能性がある食材を使ったお弁当と食べることで
メタボなどをどのように変化するかといったデータもとっていて
今後は機能性弁当に関するアプリの開発も進められるそうです
株式会社ケーエーナチュラルフーズ
元井章智